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2020.10.28

事務所の前の池に今年も白鳥が飛来しました。
この鳥たちが第一陣で、これからさらに増えるはず。
去年来たものが今年も来る、それだけでなんだか嬉しいものですね。
息子の里帰りなどもこれに近い感覚なのでしょうか。(^^)

だんだんと冬の景色に変わりつつある湖畔の景色、
毎朝の散歩が楽しみです。

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その他
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2020.10.26

写真撮影の片付けに「ふたつ屋根の下」へ、
外は雨降り、傘をさしてアプローチを進むとソヨゴの葉が
雨つぶに打たれて揺れています。

扉を開け引越前の”しん”とした空間で雨音を聴いていると
不思議と心が落ち着いてきます。
お家の雰囲気もなんだか黙って佇んでいるようで、こちらも
一緒に黙って腰を下ろしてしまいます。

こんな時に雨の日のここちよさを感じます。
ちいさな頃、雨の日にばあちゃんちのトタンでできた倉庫の中に
もぐりこむのが好きでした。
ザァザァとトタンを打ちつける音を聴きながら、薄暗い倉庫の
中で雨の匂いを感じていると、何かに守られているような妙な
安心感がありました。

事務所でプランを練っている時、図面の中で雨降りの日を想像する
事があります。
雨音を聴きながら穴倉のような場所でもぐりこみ、毛布にくるまって
コーヒーを飲みながら日がな一日本を読んだらさぞ・・・などと(^^)

「雨降りの日のここちよさ」僕の設計の大切なテーマです。

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ふたつ屋根の下
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2020.10.23

先週末、水戸芸術館で開催された野外上映会に脚を運びました。
はじめてこの野外上映会へ行ったのは5年前、映画は「未知との遭遇」。
芝生に寝ころび、夜空を見上げながら映画を楽しむ雰囲気にはまり
以来毎年通うことに。
小学生だった息子の背中もいつの間にかすっかり大きく(^^)
毎年の行事は家族の思い出になりますね。

今年の上映作品は「ブルースブラザーズ」
音楽も映像もパワーが溢れ、おバカな事にいかに魂をこめるかと
いうアメリカンスピリットを感じます。
1980年、世の中もまだ自由で元気な空気が漂っていたのですね。

上映会も事前予約制、消毒の徹底、ソーシャルディスタンスなど
苦労された事と思います。
ただ一つの物語を観に、夜空の下街の人々が集まるとても素敵な
イベント、来年も見れるとよいなぁ~~。

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手描きスケッチ映画
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2020.10.21

「笠間の平屋」順調に現場が進んでいます。

内部も仕上げ工事が終わり照明や建具の調整が進んでいます。
造作のテーブルに腰を掛け、正方形に切り取られた開口部からしっとりとした庭が・・・
家具と庭が入った情景が今から楽しみです!

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現場ブログ笠間の平屋
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2020.10.13

家具、テーブルを設計する上で大切な寸法に「差尺」があります。
テーブルの上端の寸法から、椅子の座面上端の寸法を差し引いた
寸法、それが「差尺」となります。

この寸法がうまくいかないと、なんとも居心地の悪い事に・・・
学校の机にちいさな子供がぶら下がるように座っているのを
見た事がありませんか。
「差尺」が大きすぎて腕がコサックダンス状態に(笑)
こうならないためにもきちんとした「差尺」の設定が大切です。

職業柄かいろんな場所で席についた時に、
「座り心地がよいなぁ~」「なんか違和感あるな・・」
という時は鞄からひそかにスケール(巻き尺)を取り出して
すぐに寸法チェック、変な奴だと思われてもへっちゃらです。
印象的だったのは銀閣寺近くのお蕎麦屋さん。
机の高さが580㎜で椅子の座面高さが360㎜、かなり低い寸法ですが
差尺が270㎜確保されているからか、妙に心地よかったのを覚えています。

僕の事務所ではテーブルの設計をする時、今までの経験から差尺280㎜
を標準寸法としています。
北欧の椅子などは座面高さ420㎜程度のものが多いのでテーブルの高さは
700㎜となります。
パソコン作業などの事務テーブル → 差尺300㎜(差尺小さいと猫背になる)
コーヒーテーブル  → 差尺250㎜(これくらいの寸法で腕がゆったりする)
など、なにに使うテーブルかで寸法を調整してゆきます。

ただあくまで僕の経験上、この寸法が果たしてどうなのか。
検証するために授業のなかで学生さんに椅子を上下して貰い
それぞれのシチュエーションでちょうど良い「差尺」を計って貰い、
集計、平均値を出してみました。

結果は以下の通り

・パソコン作業など  → 差尺≒290㎜(289㎜)カッコ内平均値
・ダイニングテーブル → 差尺≒280㎜(278㎜)
・おそばを食べる時  → 差尺≒270㎜(272㎜)*お箸と猪口の間に余裕が必要
・コーヒーテーブル  → 差尺≒250㎜(253㎜)

大体想定していた寸法となり自分の標準寸法に自信が持てました。(^^)
昨年の学生さんも同じような寸法、ひとの振る舞いと密接な関係のある「差尺」
計りはじめたらハマる事間違いなし、みなさんもぜひ。

Category
家具手描きスケッチ
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2020.10.12

「ふたつ屋根の下」10月10日11日の2日間に渡る見学会が無事終了しました。

「このまま住みたい!」などという嬉しい感想など頂く事ができ、心地よい空間

の設計手法に少し手ごたえを感じる事が出来ました。(^^)

このような機会を与えてくれたクライアントさん、

協力して頂いた工務店のみなさん、

雨の中足を運んで頂いた方々にあらためて感謝致します。

Category
ふたつ屋根の下
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2020.10.8

「ふたつ屋根の下」造園が入りすっかり雰囲気が変わりました。

僕の事務所では「庭」と「家具」を大切にしています。
クライアントさんには建築面積を削ってでも「庭」と「家具」にかける
予算は残しておけるようお願いし、基本設計の段階から「庭」と「家具」
の計画も合わせてご提案しています。
というのも今まで「庭」と「家具」のちからでお家の雰囲気がガラリと
変わるのを何度も目にしてきたからです。
「ふたつ屋根の下」の現場でもやはり間違ってなかったなぁ、
と実感巣する事ができました。

建物がほぼ完了した時点で現場に行くとなにか物足りないように感じます。

「造園」がはじまり植栽が入ると建築が柔らかく、懐が深くなります。
揺れる枝、白い外壁に映る緑の葉の影。
固かった建築の表情がほころんで来ます。

「家具」が入るとどこかガランとした内部空間が生活の場としていきいき
とし始めるのを感じます。
原木を削ってつくられた実直なテーブル、
手触りの良いファブリックで包まれた低いソファ。
家族でおしゃべりをしながら食事をしたり、ソファでゴロンと寝転んだり、
生活の風景が浮かんできて楽しくなります。

そして「庭」と「家具」を生かした生活の場をつくれるのは、
センスの良い造園家さん、木工家さんのちからがあればこそ。
そしてもちろん熱心に図面を読み込み現場をまとめてくれる監督さんも、
こういった心強い人々とつながっていられることがono設計室の宝です。

見学会に予約頂いた方は、住宅だけでなくぜひ「庭」や「家具」の様子も
感じてみて下さい。

Category
ふたつ屋根の下家具
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2020.10.6

お酒のみの書く旅のエッセイが好きです。
開高健、吉田健一、田中小実昌、金子光晴といった人達の
本はたまに手に取ってお酒を飲みたくなります。

檀一雄さんは「檀流クッキング」「火宅の人」が有名ですが
エッセイもとても魅力的。

「ただ私にあるものはどう処理もしようのない不吉な己の魂だ。
手を出し足を出すまぎらわしようのない妄動の五体である。」

「繰り返すが世界の市場歩きほど、愉快な事はない。
その市場界隈の安食堂で飲んでいるほど楽しい事はない。」

どうしようもない何かを抱えながら、お酒を飲み
旅先の市場で飯を喰らい、人々に巻き込まれ、
自分を溶かすことでやっとホッとする。
人間の崇高さや希望、というよりは人間の弱さや
よるべなさに脚を置いた文章なのですっと胸に入って
くるのだと思います。

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2020.10.3

「笠間の平屋」外部足場が外れ、きれいな切り妻屋根が見えて来ました。

内装もクロス工事がほぼ完了、シンプルで颯爽としたインテリアになりそうです。

Category
現場ブログ笠間の平屋
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2020.10.1

「ふたつ屋根の下」外部工事はぼ完了。

内部もクロス工事が終わり、照明の器具付けが進んでいます。
杉板のフローリング、かまぼこ天井の桐板が目に優しくほっこりします。(^^)

カーペット敷きのライブラリーも心地よさそう。

キッチンも設置が終わりました。
現場もいよいよ終盤、家具と植栽が入るとさらに良い雰囲気になるはず、
今から楽しみです。

Category
ふたつ屋根の下現場ブログ
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