HPに「眺めの良いいえ」竣工写真をアップしました、是非ご覧ください。
「眺めの良いいえ」6月19日20日の2日間に渡る見学会が無事終了しました。
東側に広がる眺望を生かそうとクライアントさんと練った住宅。
見学された方に「これは良い眺めですねぇ~!」と狙い通りの(笑)
嬉しい言葉を頂きました。
このような機会を与えてくれたクライアントさん、
協力して頂いた工務店のみなさん、
お忙しい中足を運んで頂いた方々に感謝致します、ありがとうございました。
「眺めの良い家」引渡しへ向けていよいよ仕上げの段階。
「庭」と「家具」は事務所を立ち上げた時にたとえ建物の予算を削っても
大切にするぞ、と決めた大事なポイント。
今回も「庭」と「家具」で住宅の雰囲気がぐっと引き締まりました。
植栽が入る事でアプローチ空間に奥行きが生まれ、建物が引き立ちます。
玄関ホール吹抜けに面した坪庭、ホール、寝室、浴室、ライブラリーといろいろ
な方向から眺める事ができます。
「眺めの良い家」の「眺めの良い窓」
この敷地にはじめて脚を運んだ時に東側の風景に開こう、と直感で決めたのですが
間違っていなかったよう、一安心です。
造作キッチンはタモの練り付け材で仕上げています。
木工家さんにつくってもらったブラックチェリーの階段手摺。
すべすべとした楕円形でいつまででも撫でていられます。
計画の段階からいつも協働して貰っている造園家さんと、木工家さん。
僕がいくら「庭」と「家具」を!といっても一人ではなにも出来ません。
空間の「感性」のようなものを共有し、いつも期待以上のものを生みだし
てくれる方々と仕事ができるのは本当に嬉しく幸せな事ですね。
そして設計者からの度重なる細かい指摘もなんのその、
わざわざ東京から腕の良い左官職人さんを呼び寄せるなどまるで自分の家を
つくっているかのような熱意で現場をまとめている監督Iさん。
「眺めの良い家」6月19日(土)20日(日)に見学会を行います、ご興味のある
方は早めにお申し込み下さい。
「眺めの良い家」工事も終盤、外構工事、内部塗装工事が進んでいます。
外壁のそとん壁とポーチ天井の米松縁甲板、どちらも経年のうつくしい素材です。
キッチン造作はSUSバイブレーションの天板とタモ練り付けの面材。
壁が白く塗られた事で、高窓、天窓から光がきれいに広がっています。
絞られた開口から入る「光」と、それを受け止める「壁面」
意識して設計できるようになった気がします。
カウンターはブラックチェリーのオイルフィニッシュ、木肌が美しいです。
「眺めの良いいえ」北面、西面は開口部が少なく壁の印象の強い立面となりました。
植栽が入るとまたグッと引き立ってくると思います。
内部は塗装工事のための下地処理が進んでいます、塗装工事はこの下地の工程が
一番大切かもしれません。
キッチンカウンターにはブラックチェリー、年を経るごとに色が深くなってゆく魅力的な素材です。
坪庭に面したハーフユニットの浴槽の窓、軽やかに揺れる葉を見ながら
お湯につかればゆったりとした気持ちになれそうです。
「眺めの良いいえ」外壁左官工事が進んでいます。
材質は、そとん壁掻き落とし仕上げの伊礼色
下塗りの上に仕上げ材を塗り込み、剣山で掻き落として行きます。
土壁を思わせるうつくしい風合い。
ザラっとした表面が陰影を生んでいます。
内部は鉄骨階段のササラ、高窓から柔らかく光を落とすR天井下地が完了。
いよいよ現場も終盤に、質の高い空間となりそうで楽しみです。
「眺めの良いいえ」外部は左官下地が完了しています。
ここにざっくりとした質感のそとん壁が塗られるのが楽しみです。
2階リビング、東面の掃き出し窓が付き空間がキリリと引き締まりました。
壁面をしっかりととり開口部を絞る事で、光を受ける壁面
影になる壁面、陰影のある魅力的な窓辺となります。
「眺めの良いいえ」では階段手摺を楕円形のブラックチェリー材でしつらえる予定。
家具工房の長谷川さんが手摺の原寸図とモックアップ(原寸模型)を持って
事務所へ打ち合わせに来てくれました。
断面をみるとこんな感じ、卵型のすべすべとした木肌を手で撫でまわして
いると何故だか頬がゆるんできます。(^^)
ちょうどお昼時だったのでまかないパスタでおもてなし。
木肌を撫でながらペペロンチーノに舌鼓、幸せな午後となりました。
「眺めの良いいえ」外部は左官下地板の施工中、
軒裏天井は板張り、塗装が完了しています。
設計をしている時、空間にすこし和らいだ雰囲気が欲しいなぁ・・
と思う事があります。
そんな時に使うのが”かまぼこ状”の曲面。
水平垂直で構成された部屋に曲面が入ると”まるっ”と親密な空気が
生まれます。
姿見のある玄関収納はかまぼこ天井を採用しました。
2階に上がると監督さんが現代アートのような不思議なものを担いでいます、
こちらは高窓から入った光を柔らかく下へ拡散させるための反射板、
光を曲面で受ける事でふわっとやわらかな光が落ちてゆきます。
ちょこっとした事で空間の雰囲気がぐっと変わる、全体の構成はもちろんの事
各所のディテールもやはり大切ですね。