「眺めの良いいえ」晴れ渡る空の下、上棟式を執り行いました。
どんどん架構が組みあがってゆく様子は何度見ても嬉しくなります。
お祈りをした後、下に降りてみんなで乾杯。
木造の上棟はやはり良いものだなぁ~、とあらためて感じた一日でした。
「眺めの良いいえ」晴れ渡る空の下、上棟式を執り行いました。
どんどん架構が組みあがってゆく様子は何度見ても嬉しくなります。
お祈りをした後、下に降りてみんなで乾杯。
木造の上棟はやはり良いものだなぁ~、とあらためて感じた一日でした。
「母の家」外部は屋根工事が完了し、そろそろ外壁の板張りがはじまるところ。
足場が取れるのが楽しみです。
内部はリビングの大きな掃き出し窓の枠付けが完了。
今回は気密を重視してプロファイルウィンドウさんの木製建具としました。
メインの1ヵ所でも木製の窓とする事で空間の質がグッと良くなります。
「眺めの良いいえ」基礎工事完了。
型枠が外されきれいなコンクリート面があらわれました。
板金屋さんが色決めの際に使うサンプルを原寸大で用意してくれました。
軒先の折り曲げ方や、唐草の納まりを確認。
今週末に上棟式の予定、架構が立ち上がるのが楽しみです。
昨年の夏ごろからウッツォンの図面トレースを続けています。
一人の建築家についてしばらく研究を続けていると、その建築家
のもつ感性や人柄、設計手法などを少しづつ理解することが
できとても楽しいです。
さて今回のスケッチトレースは「キンゴーテラスハウス」
20M角を壁で囲み、そこにL字のプランとパティオ(中庭)を入れ込む計画。
正方形の庭をL字に囲む平面はアアルトの「コエタロ」を思い起こさせます。
平面計画もさることながら、このプロジェクト最大の魅力はその”配置計画”
規格化したテラスハウスをネックレスのようにつなげて敷地に置いてゆきます。
モロッコやイスラムの街並みを彷彿させる造形、ウッツォンの建築は本当に
独特で興味深いです。
デンマークの建築家、ヨーン・ウッツオンがシドニーのオペラハウスを
設計した時の光と影の物語。
“シドニーのオペラハウス”といえば建築に詳しくない人でも写真をみれば
「ああ、あれね」と即座に分かる建物。
ヨットの帆のような美しいシルエットの屋根は、
一瞬で人の心を掴んでしまうなにかがあります。
この本を読むと、美しい建物を支えているウッツオンの明確な設計理念、
そして政治や経済によってその理念が無残に蹂躙され、ウッツオンが設計
の座を辞す事で建物が迷走してゆく様子をつぶさに追う事ができます。
一つの建築に詰まっている物語と熱量に圧倒されます。
*写真UTZUON-inspiration-vision-architecture より
この本の中で特に惹かれたのが
「ヨットの帆のような屋根にタイルをどう張り付けてゆくのか」
という難問(屋根の曲面が変われば全て特注のタイルとなってしまう)
にウッツオンが解決策を見つけるくだり。
「全ての曲率(曲げ角度)がおなじ球体から屋根のシェルを切り抜けば、
全て同じタイルを使って施工できる!」との閃き、まさに天才です。
ウッツオンの詩人のような感性と、天才の閃き、
後はタフにネゴシエートしてゆく図太ささえあればオペラハウスの運命も・・・
ただウッツオンの思想と乖離したインテリアが近々改修されるとの事。
改修にかかわるのは息子さんの”ヤン・ウッツオン”
息子さんの手によってウッツオンのオリジナルの思想に近い空間が
生まれる事を切に願っています。
「眺めの良いいえ」建築模型、スケッチや図面で何度も練り直した
お家を立体に起こす作業。
出来上がった模型に、植栽や家具、人を添えて行くと、だんだん
「暮らしの風景」が見えてきます。
図面の段階でもちろんイメージは出来ているのですが、
算数でいう確かめ算のようなもの。
模型をつくるとあらためて建物のプロポーションや開口部の
バランスなど「問題ないね!」と安心する事が出来ます。
図面で手を練り、模型で立体に起こす事で自分の中にある設計
ソフトのようなものが磨かれてゆく感じが。(^^)
手間はかかりますがとても楽しい時間です。
「母の家」年明け最初の定例会議、外部は外壁下地胴縁、軒裏天井梁張り
がほぼ完了しています。
この日は現場でタオル収納棚のモックアップ(原寸模型)を段ボールでつくって
試してみました。
果たしてうまくいくかな・・・・
「スルッ!」 おぉ~~うまく行きそう(^^)
こういった事もモノづくりの愉しみですね。
朝事務所に着くと目の前の湖畔を散歩します。
冬の空と真っ青な湖面、猫は日向で丸くなる。
なんとも贅沢な時間、
散歩をしていると季節によって空気の質感がかわってゆくのを感じます。
こういった習慣がたぶん設計にも良い影響を与えているはず。(^^)
檀さんのエッセイや「檀流クッキング」が好きでたまに手に取って
読むのですが、お正月休みに長編小説「火宅の人」を読んでみました。
本の内容はとても深いものなのですが、合間に出てくる料理や普請
の描写がとても魅力的。
「私はウロウロと、喪家の犬のように、落ち着きなくうろつきまわりながら、
雑多な魚介や、肉や、根菜類、の買い出しがしたいのだ。
七輪をおこし、団扇でバタバタあおいで、自分の食べるものを、自分で酢に
つけ、塩につけ、さまざまに煮炊きしてみたいのだ。
自分の小屋をつくってみたり、こわしてみたりしたいのだ。
そうして、私のまわりにチョロチョロする子供たちをよせ集めて、泣くな
よしよしの、やけくその蛮声をはりあげてみたいのだ。
犬、猫、鶏、家鴨の類を、絶えず私のお尻のうしろあたりに、ざわめかせて
いたいのだ。」
この一文に檀さんの人となりが表れていると思います。
暮らしに対するまなざしに共感するところが多く、確認するように何度も読み
返してしまいました。