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2021.9.30

「豆と暮らしと」緑と空と杉の板壁、何度見ても良い佇まい。(^^)

内部は塗装工事がほぼ完了、建具も入り始めました。
緑の風景を切りとるLDの木製建具、
横長の低いプロポーションが室内に落ち着きを生みます。

切りとられた風景を黙って眺めやる奥さんとお母さん、
心地よい場所ができたかなぁ・・、と設計者としても嬉しい眺め(笑)。

外部の路地を切りとる室内の仕切り壁。
室内から外壁が見えるとなんだか不思議で楽しいです。

水盤のある坪庭の景色を切りとる路地の壁と天井、
ここにチョロチョロという水音と、水面に反射した光がゆれる
情景をイメージしています。

これからたくさんのお客さんをお出迎えする、
擬宝珠のような”豆型手掛け”大活躍してくれるはず。

路地部分は1分砂利の洗い出しで、上品な雰囲気となりました。

現場にくると「小野さ~~ん」と駆け寄って来て
いろいろなお話をしてくれるTくんと、Nちゃん、
今日は何を話してくれるのだろう、といつも楽しみなのです。
そろそろ現場も終盤、キッチリとそして愉しんで引き続き仕事を
進めて行きたいです。

Category
豆と暮らしと
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2021.9.28

引渡しから約2年経った「ぐるりの家」に脚を運んで来ました。

外壁は杉の板張りにウッドロングエコという経年変化を早める塗装で
仕上げたもの。
2年経って落ち着いた色合いに、板壁に緑が映えます。
あらためて思ったのが、板材は時を経ると樹の幹や枝と同じような
色になって行くのだなぁ、という事。

建物の妻面
雨が掛かるところ、掛からないところ、
日が差すところ、差さないところ、
自然の条件を素直に反映しながらうつくしく変色しています。

玄関引き戸の真鍮金物。

雨に洗われて砂利が目立ってきた洗い出しの土間。

人がコントロールするのではなく、周りの環境に身を委ねゆっくりと
変化してゆく素材達、とても魅力的です。

Category
ぐるりの家
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2021.9.24

学生時代に札幌の文教堂で手に入れた藤原新也さんの本。
もう20年以上手元に置いています。
先の見えない甘ったれた自己嫌悪にまみれていた20代
この本をお守りのように持ち歩いたのを覚えています。
この一月近しい人がパタパタと亡くなり、
久しぶりにこの本を眺めたくなりました。

「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ。
 いのち、が見えない。
 生きていることの中心(コア)がなくなって、 ふわふわと綿菓子のように軽く甘く、
 口で噛むとシュツと溶けてなさけない。
 しぬことも見えない。
 (中略)
 死は生の水準器のようなもの。 死は生のアリバイである。~死を想え~」

生きる事ばかりではなく、たまには月を眺めて死を想う。
そんな時間も大切ですね。

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2021.9.22

建物のリノベーションの相談を受け、既存建物の調査の準備。
目に見える部分は良いのですが、壁や床に隠された構造材がどうなって
いるのか正確に把握する事はできません。

ただある程度経験を積んだ建築家であれば外観とプランを眺めていると
あら不思議、隠されている骨組みがほわりほわりと図面上に浮かび上がって来ます。
まるで名探偵ホームズがちょっとした仕草などで依頼者の年齢や職業
を当ててしまうように。(^^)

外観を眺めると大体のプランや骨組みが分かってしまう建築士、
嬉しいような少しあやしい人のような・・・(笑)
明日はこの”透視”の答え合わせ、さてさて高得点がとれると良いのですが。

Category
その他
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2021.9.17

「ふたつ屋根の下」インタビュー記事をHPにアップしました。
ぜひご覧ください。

Category
ふたつ屋根の下
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2021.9.15

「かこむ、暮らす。」 屋根工事が進んでいます。

屋根はガルバリウム鋼板の横葺き、水平に廻る線がきれいで
寄棟屋根の時はついつい横葺きにしてしまいます。

内部は床下地合板が張り終わり、娘さんもスリッパをはいて
ぱたぱたと歩いていました。(^^)

今日は造園家さんにも現場に合流、外からの見え方、室内からの見え方
など確認しながらどのようなお庭にするのか打ち合わせ。
建築と庭のバランス、庭と暮らしの風景、いろいろと想像が膨らみ
とても楽しい時間となりました。

Category
かこむ、暮らす。
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2021.9.13

豆と暮らしと、緑と空のあいだにスッと伸びる屋根のラインがきれいです。

板張りの外壁の優しい風合い。

店舗と住宅に挟まれた路地部分、進んだ先には水盤のある苔庭が出来る予定。
歩を進めるたびにチョロチョロという水音が聞こえてくるはずです。

巣穴に潜り込むような子供部屋、隠れ家のようで楽しそうです。

傾斜天井の頂部は柔らかな曲線でつないでいます。

玄関のアプローチ土間も角を丸くしてお出迎え、
建築の中に曲線を入れてゆくとやさしい雰囲気が生まれます。

Category
現場ブログ豆と暮らしと
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2021.9.9

朝散歩をする公園、木の手摺の補修工事が進んでいます。
痛みの激しい部分をパッチワークのように新しい木に交換しながら
なんとか使い続けて行く。
メンテナンスフリーは確かに便利ですが、こうして継ぎ足し継ぎ足し
手入れをしながら物と付き合って行く、そんな姿勢に心を惹かれます。
そこには”物”と”人”の間の信頼や友情のようなものを感じ心が落ち着きます。

風雨にさらされて灰色になり、木目が浮き上がった古い手摺。
じっと黙って地道な暮らしを重ねてきた老人のような安心感、やさしさを感じます。

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その他
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2021.9.4

HPに「母の家」竣工写真をアップしました、是非ご覧ください。

Category
母の家
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