写真撮影の片付けに「ふたつ屋根の下」へ、
外は雨降り、傘をさしてアプローチを進むとソヨゴの葉が
雨つぶに打たれて揺れています。
扉を開け引越前の”しん”とした空間で雨音を聴いていると
不思議と心が落ち着いてきます。
お家の雰囲気もなんだか黙って佇んでいるようで、こちらも
一緒に黙って腰を下ろしてしまいます。
こんな時に雨の日のここちよさを感じます。
ちいさな頃、雨の日にばあちゃんちのトタンでできた倉庫の中に
もぐりこむのが好きでした。
ザァザァとトタンを打ちつける音を聴きながら、薄暗い倉庫の
中で雨の匂いを感じていると、何かに守られているような妙な
安心感がありました。
事務所でプランを練っている時、図面の中で雨降りの日を想像する
事があります。
雨音を聴きながら穴倉のような場所でもぐりこみ、毛布にくるまって
コーヒーを飲みながら日がな一日本を読んだらさぞ・・・などと(^^)
「雨降りの日のここちよさ」僕の設計の大切なテーマです。
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