「川縁の家」屋根の板金が葺き終わりました。
横葺きは、水平にラインが走り伸びやかな印象になります。
玄関を入って正面のFIX窓、デッキ越しに緑を眺める計画です。
電気の配線工事も進んでいます、職人さんの丁寧な仕事ぶり
が感じられます。
「川縁の家」屋根の板金が葺き終わりました。
横葺きは、水平にラインが走り伸びやかな印象になります。
玄関を入って正面のFIX窓、デッキ越しに緑を眺める計画です。
電気の配線工事も進んでいます、職人さんの丁寧な仕事ぶり
が感じられます。
時間が空くとたまに海へドライブ、
天気と共に変化してゆく海の情景が興味深いです。
この字は気温が高かったためか「海霧」が砂浜に漂っていました。
その気になれば30分で海にも山にも行ける、普段意識しませんが
なかなか贅沢な環境です。
高校生の息子達も期末試験も終わりやっと一息ついてるよう、
昨年は高校受験をしていたのでいつまでも大変だなぁ・・
なんやかんやいって「受験」のための勉強だよなぁ・・と感じます。
橋本治さんの本を読んでいたら学校について興味深い文章がありました。
今につながる「教育制度」が始まったのは明治の頃。
ペリー黒舟来航などでこのままではマズイ、と「富国強兵・殖産興業」
を旗印に西洋に負けないようにと制定されたもの。つまり
「先進国に勝つために、必要な学力(西洋知識)を国民に身に着けさせるため」
が教育制度の原点。
この原点が分かると今の教育制度がまさにその延長上にある理由が分かります。
遠方よりボンボン大砲を打ち込んで来る西洋列強に対して、相当な危機感を持ち
このままじゃマズイ「つべこべ言わずにさっさと西洋知識を詰め込んでしまえ!」
となるのは分かる気もしますね。
・やばい、西洋に学べ→「富国強兵」ある程度うまく行き一次大戦では戦勝国に
第二次世界大戦敗戦↓
・やばい、今度はアメリカに学べ→「高度成長」を経て経済大国へ。
製造業からIT、金融への移り変わり・バブル崩壊↓
・やばい、今度は・・・目指す国、方向が見つからず途方に暮れた30年
こうして見ると相当な無理をした明治の改革時、
急激な西洋化と共に現在につながる大きなひずみが生まれた事が分かります。
なにげなく使っている「言葉」自分なりに捉ようとするとなかなか大変でなかなか面白いです。
「川縁の家」屋根下地防水紙の施工が終わりました。
ここまで来ると雨に関しては一安心。
大工さんと電気屋さんで配線の経路などを打合せています。
二人とも見た目と違って(笑)とても丁寧で慎重な職人さんなので安心です。
床面、壁面は構造用合板で包む事で耐震性と共に気密性も確保、
この後屋根板金工事が始まります。
瓜連の映画館「あまや座」さんへJAZZピアニスト
セロニアス・モンクの映画を見に行きました。
モンクのレコーディング、ヨーロッパツアーの様子を納めた
ドキュメンタリー映像。
世間的な事は一切関心がなく(自分でできない)ピアノを
弾く事を通じて自分の内面を表現するモンク。
人づきあいが”ぶきっちょそう”なモンクですが、空港で急に踊り出し
くるっとターンしてみたり、奥さんのネリーといる時の本当に嬉しそ
うな笑顔をみると、廻りがほおっておけない愛されキャラだったんだ
ろうな~と想像がつきます。
不思議でどこかぎこちなく、分厚い温もりを感じるモンクの音楽。
映像の中のモンクの佇まいを見て、やはりこの人の中から出てきた音楽
なんだなぁと・・・。
今後も事務所で聴く機会が増えそうです。
「川縁の家」上棟しました。
寄棟屋根の低い構えが、川べりの水平線とうまく馴染みそうです。
棟梁は腕利きのOさん、技術と人柄を知っているので安心です。(^^)
木の家の上棟は何度体験しても清々しい気持ちになります、
引き続きの進捗楽しみです。
柚木沙弥郎展へ行った時に買い求めたペンチとトンカチ
のカードを額装して事務所の壁に掛けてみました。
柚木さんの、もよう・かたち は素朴なのですがモダン
眺めているとわくわくしてきます。
息子が小さい頃、よく一緒に公園で遊んだのですが
その時の彼らの様子を思い出します。
ただそこに居るだけでうれしくて、泥をさわったり
汗ばんだおでこのまま風の中へ突進してみたり。
柚木さんの”かたち”はなにかそういった”いのちのふくらみ”
のようなものを感じます。
昨日は専門学校の卒業式でした。
学生さんに頂いたお花を事務所の花瓶へ。
この学年は明るく素直で、少しうるさいが熱意もあり、
たまに寝てしまうが憎めない、そんな可愛げのある学生さん達でした。
事務所へもどり昔のファイルを開くと彼らが1年生の頃の「手のスケッチ」
の課題答案が出て来ました。
いつも提出された課題用紙に青ペンで良い点や、修正点のコメント描いて
返却していたのを思い出します。
懐かしくなったのでもう一度スケッチコメント。(笑)
K君のスケッチ、すこし線が薄いですね(^^)。
ただ骨や手の構造を捉えようというK君のまじめな姿勢が伝わってきます。
N君のスケッチ、ざっくりと大雑把なようでどこか優しさを感じる線。
おや、N君の人柄と似てますね。
Oさんのスケッチ、良く観察した上で思い切りよく描かれた線。
機転が利くムードメーカだったOさんの人柄、賢さを感じます。
S君のスケッチ、この頃から形を捉えるのがうまかったのですね。
コツコツと努力を重ねる事ができるS君、必ずや立派な設計士になってくれるでしょう。
E君のスケッチ、こちらも濃淡の効いた線で上手にかたちを捉えていますね、
変わった事をせず素直に解いていくE君の率直な姿勢が出ています。
Y君のスケッチ、平面的ながら独特の造形感覚。
最初見た時にベンシャーンっぽいと思いました。
料理好きでもあるY君、いつか僕に得意料理を食べさせて下さい。
Tさんのスケッチ、最初の頃なのでまだ少し遠慮気味かな。
のびやかな線はその後のTさんの縦横無尽なアート系作品につながります、
どんな仕事をされるのか楽しみです。
sさんのスケッチ、太くて濃い思い切りの良い線。
ザクザクと切れ味鋭い造形感覚を持つSさんのセンス感じ取る事ができます。
Iさんのスケッチ、セーターの袖に少し隠れたようなしっかりとした手。
Iさんの控えめながらも芯のある佇まいを思い起こす事ができます。
スケッチの線を眺めていると、その学生さんのキャラクターを感じます。
オリジナリティーなど自然と浮かび上がってくるものなのかもしれませんね。
いろいろと状況が落ち着き、みなさんとお酒を飲める日を楽しみにしております。
毎朝湖畔を散歩するのですが陽ざしが春めいてきました、
野鳥たちも春の訪れに嬉しそうな様子・・・。
実をいうと僕はこの時期が少し苦手です。
毎年の事なのですが花粉の飛散とともに体も頭もぼーっとして
リズムがうまく整いません。
年末年始のクリスマスやお正月などメリハリのあるイベントが
終わり、バタバタと確定申告に悶絶する2月が終わるとすっと
心に空白・ズレが生まれる気がします。
若い頃はいろいろと焦って足掻いてみましたが、最近は花粉症の薬
を飲みながら、日々のリズムを保ち、後はのんきになりゆき任せ(笑)
自分なりの生理をつかんで、自分なりに対処、(特になにもしない)
年を重ねたからこその開き直った知恵ですね。
息子の机の上にマイルスデイビスのLP盤が置いてありました。
聞いてみると小さなレコード屋さんで見付けて買ってきたとの事、
レコードプレーヤーもってないのに・・・・(笑)
でも圧倒的な存在感を放つジャケットを眺めていると
欲しくなるのは分かる気がしました。
・ちょうど良い30㎝角の大きさ、エッジの立った薄さ
・鈍く光沢のある紙ジャケットの質感
・手に持った時の確かな重み
つまり聴ける聴けないを別にして、
LPジャケット自体が”モノ”としてとても魅力的なのです。
「建築」においても”数値”や”プログラム”という面で語られる事が増えています、
時代の流れから考えても大切で妥当な事。
ただやはり具体的な存在である”建築”には「佇まい」や「質感」”モノ”としての魅力が必要で、そこに切り込んで煩悶することは設計者の喜びであり醍醐味だよな~
などと聴けないレコードを手に考えてしまいました。(^^ゞ