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2016.9.30

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神戸衝原にある日本最古の民家といわれる「箱木千年家」を見学して来ました。

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スケッチを描くと屋根の大きさと極端な軒の低さが良く分かります、壁を手で隠すと
ほぼ竪穴式住居、ハイハイをしていた竪穴住居がスクッと立った姿のようです。

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軒の低さが気になり早速実測スケッチ、なんと一番低い部分でほぼ目線の1550㎜の高さでした。

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内部は暗くひんやりとした空間、動物の巣のような住まいの原点を感じます。

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この建物で一番いいなぁと思ったのがこの縁台のような軒下空間、内と外の中間領域、奥行も1300
程度あるので座布団を引けば外部リビングに、こういう場所は今の住宅でもとても楽しいスペース
にする事ができそうです。
昔の人々の暮らしを受け止めてきた民家には今の暮らしにも繋がるヒントがたくさんありそう
です!

Category
建築探訪手描きスケッチ
Tag
2016.9.28

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京都、奈良へ建築旅行へ出かけた際に泊まったホテルの実測スケッチ。
何の変哲もないビジネスホテルですが癖だからしょうがない(笑)
迷わず測れよ、測ればわかるさ! と実測開始。
まずは京都でとまったホテルの感想
・間口が2200とかなり狭い割に奥行が4000と細長い
・奥行の長さをカバーするための2Mのソファ、無理やり感が・・
・机と椅子の座面の高さの差が340㎜、通常270~300くらいが多い
のですが340はやはり違和感あり、高学年の机にすわる低学年
の小学生の気分(笑)
廊下で階の部屋の割り付け図(避難経路図)をみるとやはり建物の
柱の割り付けの調整のためにこのような広さの部屋になったよう。

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続いて奈良で泊まったホテル
こちらはなかなかインパクトのある部屋でした。
・扉を開けると段差付きの上がり框がある
・普通あるはずのデスク、冷蔵庫、椅子がない!
・それらがすべてベットの下に埋め込まれデスクは引き出して使う
ホテルに泊まると脱いだ靴の置き場所がいつもあいまいになる事が
多いのですが、ここではスパッと靴脱ぎ場をつくっています。
また部屋にベットしかないガランと感(笑)はなかなかのもの、いろん
な意味で今までのホテルのプランニングと一味違う面白い部屋でした。

Category
ホテル実測手描きスケッチ
Tag
2016.9.26

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すっかり水戸の街の秋のイベントとして定着した「水戸まちなかフェス」
家族で出掛けて来たのですが多くの人で賑わっていました。

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屋台、子供のワークショップ、インテリアショップ、旧車の展示などなどじつに様々な
ブースがあり、みんな思い思いの場所で楽しんでいます。
あらためて感じたのは街歩き”街路”の楽しさ、普段は車がビュンビュンと通り味も素っ気
もない道なのですが、車を通行止めにして人の場所としての”街路”を取り戻す事で、同じ
道でもこんなにも豊かで楽しい場所になるのだなぁ~という事。
アジアの街やヨーロッパの市場などぷらぷら歩く楽しさは人々の暮らし、コミュニティー
が道端にはみだしているから、このまちなかフェスも同じ楽しさ。
楽しい街づくりのポイントは案外いかに車を締め出すか(笑)にかかっているのかもしれま
せんね!

Category
その他
Tag
2016.9.22

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茨城県北芸術祭の初日に行われたイベント「満月BAR」へ家族で出かけて
来ました。
五浦美術館下の海岸で山下洋輔さんのJAZZライブを行うという内容。

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ライブステージの真横がすぐ海、という凄いスチュエーション!
残念ながらお月様は見れなかったのですが、波の音と虫の音と山下JAZZのコラボ
とても贅沢なライブでした。
中盤でのガーシュインの「ラプソディーインブルー」は圧巻の演奏でした。

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次回ライブも決定済みとの事、音楽好きにはお勧めのイベントです!

Category
手描きスケッチ音楽
Tag
2016.9.20

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木造建築学校で木造の基礎をみっちりと教えて頂いた吉田桂二さんが亡くなって早や9ヶ月
飯田橋にある連合設計さんで開催されている「私と吉田桂二展」を見に行きました。
桂二さんは指導はとても厳しい方だったので学校へ通うこの坂道は「今日はどんな事を言われて
しまうのだろう・・」ととても憂鬱だった(笑)事を思い出します。

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入口を入ると蝶ネクタイ姿の桂二さんが出迎えてくれます!

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若かりし頃の桂二さん

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桂二さんのスケッチや図面、そして踊りを踊る桂二さんの動画など見ている内に気が付けば
あっという間に2時間経っていました。
以前学校の後の懇親会で桂二さんに「桂二さんはきれいな女性にもお厳しいのですか?」
と尋ねたところニカッと笑って
「美人には弱ぇ~んだよなぁ~~」とおっしゃった桂二さんの笑顔。
あの笑顔に引きこまれて(だまされて(笑))いまだに桂二さんを慕う多くの人がいるのですね。
桂二さんに教わった事を胸に留め、まっとうで美しい住宅をつくってゆきたいです。

Category
3人の建築家
Tag
2016.9.17

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企画中の住宅のインテリアの参考にと教えて頂いた原宿にあるバイクショップ、
事前にどのような空間になっているか把握したいと、HPの写真をもとにエア実測
スケッチ(笑)してみました。
・HPの写真をひたすら眺めどの方向からの写真か把握する
・写真に写っているテーブル、キッチン、人の背の高さなどからおおまかに寸法をとる
・細かいことは気にせずにプラン、断面のスケッチを作成!
というながれでやってみました。
以前建築家の中村好文さんが、映画をみながらその映画に出てくる部屋のスケッチを
描き上げる、という話を聞いていつかやってみようと思っていたもの。
答え合わせにお店に出かけたのですが、残念ながらキッチン横のトイレは中2階のバイク
工房にありました(*_*) あとはさほど間違ってなく自己満足(笑)
エア実測、何気に寸法を読み取る良い訓練になるかもしれません!

Category
手描きスケッチ
Tag
2016.9.14

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Tシャツって意外と買うのが難しい、ダボダボだとだらしないしピチピチでは
表をあるけない。
ちょうど良いサイズ感とシンプルで仕立ての良い素材感、なんか建築と一緒ですね(笑)
この夏に初めて着てみたhomspunのTシャツはとても着やすいTシャツでした、
”普通で着心地の良い”Tシャツ、今後もお世話になりそうです。

Category
身の廻りのモノ
Tag
2016.9.12

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築地に泊まった時のホテルの実測スケッチです。
特に何の変哲もないビジネスホテルなのですが実測してしまうのはもはや癖、
測ればそれなりに思う事はあるものです。
今回の実測スケッチを描いていて感じた事は
・立地が銀座のすぐそばということもあり客室が狭め(4.5帖程度)だが
天井高さを2500とする事でさほど圧迫感は感じない。
・4.5帖という広さのため通路側にある事の多いカウンターが浴室側の壁へ。
・TVはホテルにしては大きい40型を壁掛けとし、それなりに豪華な部屋にみせている(笑)
・築地目当ての外人さん観光客の利用を想定し机の高さ(765㎜)椅子の高さ(450㎜)が少し
高めに設定してある。
・エアコンは下がり壁に家庭用のものを設置し、コストを安くメンテを楽にしている。
立地や利用者によって部屋や家具の寸法が微妙にカスタマイズされているのは興味深いです!

Category
ホテル実測手描きスケッチ
Tag
2016.9.10

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日本の寺院建築の中でも異彩を放つ「築地本願寺」設計者は伊東忠太。
建築留学と言えば欧米へいくのがあたりまえであった時代に、中国・インド
・トルコを旅してアジアの建築に日本建築の源流を求めたといいます。
「建築」という言葉をつくったのもこの人、それ以前は「造家」と
いう言葉を使っていたようです。

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イスラム建築のような曲線のスカイラインはかなり独特、でも建物の
外観のポロポーションはとても美しいです。
内部の階段も色々な様式の混じったとても印象的な造りになっています。
小さい頃妖怪や漫画絵が大好きだったという伊東忠太、その少年の心を
大切に育て続け、貫いたからこその建築です。

Category
その他
Tag
2016.9.9

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東京での打合せと絡めて今話題の築地をぶらり旅して来ました!
銀座方面から歩いてゆくと築地本願寺の右手側に築地の場外市場があらわれます、
観光客の外人さんで一杯です。

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場外を抜け正面にあらわれる神社を右に曲がると築地場内市場が見えてきます。

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工場のような建物の中に入っていくと、鮮やかな魚介の色、むせ返るような魚の匂い、
縦横無尽に走り回る運搬車ターレのエンジン音、
まさにアジアの市場の風景がそこにありました。
学生時代にはバックパックでアジアの街をよく訪ねたのですが一番好きだったのが市場
に行くこと。東京にもこんな場所があったんだ!と嬉しくなりました。
ただ確かに施設の老朽化は・・・・

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上を見上げると薄暗い空間にトタン屋根から差し込む光、剥き出しの鉄骨や配線、
どでかい味のある漢字が描かれた大小の看板、水浸しの石畳、ここにハリソンフォード
がいれば そう、まさにブレードランナーの世界!
ピラネージの「牢獄」の空気感もあります。
あやしい建築好きにはとてもおすすめな場所です。

Category
その他
Tag