北野武監督の映画「あの夏いちばん静かな海」
よけいなものがなにもない静かで美しい映画です。
すまいの豆知識第2弾は敷地の陽あたりをチェックする方法です。
クライアントが土地を購入するときに
「前(南側)の敷地にお家が建っているんだけど陽あたりは大丈夫かしら?」
「今は建ってないけど将来家が建った時日陰にならないかな?」
なんて相談を受ける事があります、こんな時前以下の方法で日照条件をチェックできます。
➀敷地の配置図を用意する
➁境界線を合わせて簡単な断面図を描く(建物の桁高さは一般的な6M程度とする)
➂南側の敷地の建物の軒先を起点にして夏至、春秋分、冬至、2月の角度の太陽光線を描きこむ
➃このラインから右側が日陰、左側が日向
といった手順です。
ここでチェックしたいのが一番日差しの欲しい厳寒期(2月頃)の日あたり、図では室内に問題
なく日が差しているのでこれでOKとすれば、
庭の奥行が3.5K(≒6.5M)つまり6~7M程度の取れれば一番寒い時期にも日差しを得る事ができる!
という結論です。
さらに日照が欲しければ吹抜けをつくる事でたっぷりとした日差しを1階床面に確保できます。
もちろん敷地によって条件は様々ですが、陽あたりチェックぜひチェレンジしてみて下さい!
ボサノヴァという新しいジャンルを創りあげたジョアン・ジルベルトが
1970年にメキシコで残したアルバム「彼女はカリオカ」
この音楽をかけているだけで部屋の雰囲気がほっとくつろぎます、暑い夏にも
おすすめの聞き心地の良いアルバムです。
あたらしくつくった「すまいの豆知識」コーナー。
住宅設計に係わって早や15年、今までの設計者としての経験上すまいづくりを考えて
いる人にとって役に立ちそうな情報を小出しにしてゆこー(笑)というコーナーです。
初回は敷地の選び方
突然ですが上の図面の敷地A、敷地B あなたが土地を買うとしたらどちらを選びますか?
よくある分譲地でどちらも坪数は7間×8間(1間=1.82M)の56坪
敷地A 南・東面が4M幅の道路 駐車は南入りで造成済
敷地B 北・東面が4M幅の道路 駐車は北入りで造成済
普通に考えれば敷地Aです、なぜなら東面と南面に道路があるので日照に有利だから
不動産屋さんでもやはり南入りの土地の価格を高く設定します。
では実際にプランを落とし込んでみるとどーでしょーか
オーソドックスな3間×5間、総2階建てのプランを敷地においてみます。
ここでポイントとなるのが駐車場の位置
敷地A
南側に2台駐車、その横は玄関へのアプローチ分譲地でよくあるパターンです。
南側に駐車場とアプローチが来るため十分な庭のスペースがとれません。
せっかくのリビングからの眺めは車のテールランプ(笑)
また南側が道路のため歩行者からの視線を気にしてカーテンは閉めっぱなし
分譲地あるあるですね
敷地B
東側に2台縦列駐車、アプローチも北側
南側には十分な広さの庭が確保できます、敷地Aに一般的な2階建てのお家が
建つと想定した時、冬期にLDに日射が差し込むために必要な庭の奥行は6~
7M、この敷地では8M程度の奥行がとれているので十分いけそう。
駐車場のある東側を生垣で囲えば心地良い庭を楽しむお家ができそうです。
このケースのように”不動産的な敷地の価値”と”プランニングをした敷地の魅力”
はズレがあるものです。土地選びの際にはぜひ腕の良い設計者に相談するのが
おすすめです!
もちろんono設計も相談に乗りますのでぜひ声を掛けてくださいね。
では「すまいの豆知識」また定期的に発信してゆきたいと思います。
ひたちなか市にあるカフェ”ちどり”さんへ、
ランチ時に脚を運んだのですが大人気、たくさんのファンがいるのですね。
雑貨屋さん”花ちどり”へ、店主のくろさわさんと雑貨よもやま話をする事ができました!
いろんな場所の事をご存じで長野にある素敵な山荘の事を教えてもらいました、
いつか泊まってみたいです。
女性画家 ジョージア・オキーフのニューメキシコの家をまとめた
モノクロの写真集のような本。
僕はオキーフについてはよく知らないのですが、建築家の阿部勤さん
がなにかの雑誌でお気に入りの本としてあげていたので気になってい
た本です。
なかなか手に入らないのであきらめかけてていたのですが、なぜか近
くのイオンモールの本屋さんの棚に置かれていました。
オキーフの暮らしの風景を切り取ったような味わい深い写真が並んで
います。生活の風景自体がアートのよう・・・
同じメキシコに建つ家だからか、空間の雰囲気がルイスバラカンの住宅
と共通するものがあるよう感じました。
暑気払いへ笠間の山中にぽつんと建つパン屋さん「パンドムシャムシャ」へ
ここのテラス席は本当に開放的でピクニック気分が味わえます。
うすく差す木漏れ日とやわらかい風を感じながらパンにかぶりついて
いると幸せな気分に・・
何度も来たくなる場所です。
茨城県立近代美術館に「エッシャー展」を見に行って来ました。
設計は吉村順三さん、そら豆の形をした手すりがかわいいです!
エッシャーの幾何学的な絵、これはプランに活かせるかも!とまじまじ
眺めたのですが頭がパンクして駄目でした(苦笑)
エドワード・S・モースの「100年前の日本」を手に入れました、
江戸末期から明治にかけての写真が並んでいて、何枚かはカラー写真に
処理してあります。
浮世絵に出てきそうな恰好をした人々やまだのんびりとした銀座の様子
などを見ていると今の日本の風景との断絶を感じたり、当時の人々の屈
託のない表情をみると、僕らと同じように日々泣き笑いしながら暮らし
ていたのだろうなぁ・・と共感を感じたり、
眺めているといろいろな事を感じます。