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2020.1.30

四国建築巡礼、次は高知へ移動して建築家堀部安嗣さん
設計の「竹林寺納骨堂」へ。
建物までのアプローチが本当に素晴らしかったです。
まずは境内に入り山門をくぐると美しく古びた石段が
見えてきます。

石段を登り切り、本堂から少し脇へそれて行くように
小径を歩いてゆくと樹々の間に納骨堂の姿が。
驚いたのはその軒先の低さ、写真でも分かるように
人の肩のラインよりも下にに軒先が走っています。
一度上ってから再度下るという地形を生かした、
建物の構え、痺れました。

納骨堂の入り口を潜り、さらに坂道を下るように内部へ
進むと光を抑えた落ち着いた空間。
奥へ進んでゆくと、空への視線がぱっと開け、水盤の音が
チョロチョロと響いています。
建築の構成は長方形の平面に寄棟屋根を載せたいたって
シンプルなもの、それなのに訪れる人は、
低い、高い、
暗い、明るい、
狭い、広い、
生と死、水、光、空
本当に豊かな体験をします。
一編の詩のような味わい深い「建築」でした。

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その他
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2020.1.29

四国建築巡礼の旅に出掛けて来ました。
最初は10年ぶりの香川県、
まず向かったのは建築家 山本忠司設計のカフェ「城の目」
イサムノグチや武満徹も訪れていたという喫茶店、
モダンで切れ味の鋭い空間でした。
しっかりとした設計と、嘘のない素材で構成された空間は時代に
関係なく上質な雰囲気を生み出していました。

続いて丹下健三設計の「香川県庁舎」
視界に建物が現れた瞬間にまわりの空気がキリリと引き締まるような
圧倒的なプロポーション。
今はどのように使われるかという「プログラム」に寄った建築が評価
されがちですが、この建物を見ると「建築」の持つ比例、オーダーの
力強さ、美しさに圧倒されます。

最後は栗林公園のなかにある「掬月亭」
池に突き出した舟をイメージさせる数寄屋建築、
唐の詩人の「水に映った月を手で掬う」という歌からの命名との事。
低く抑えた寄棟屋根が、流れるように連なってゆく絶妙なプロポー
ション。
細い柱で構成された透明感のある空間は、モダニズムの巨匠ミース
の建築を彷彿させます。
トレースを通して再度手で味わってみたい建築です。

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2020.1.22

マイケル・マン監督 アルパチーノ、ロバートデニーロ主演
の映画「HEAT」
大人の男の色気と、乾いた暴力の映像
同監督の映画「コラテラル」のトム・クルーズも好きですが
やはり渋さではデニーロとパチーノが一枚上手か(^^)
深夜のウイスキーが似合う映画です。

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映画
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2020.1.20

あたらしい計画「ふたつ屋根の下」
シンプルな方形屋根と寄棟屋根の2棟に、ひいおばあちゃんからお孫さん
まで4世代が暮らすお家です。
それぞれはいたってシンプルな形ですが、群体となった時の見え方、屋根
がきれいに街に馴染むようスタディを重ねました。

程よい距離感を保ちながら、主庭、裏庭をとおして2世帯のつながり
生まれます。
実施設計が完了、春には現場が動き始める予定です。
ご家族の幸せな暮らしを生まれる丁寧に仕事をすすめて行きます!

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ふたつ屋根の下現場ブログ
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2020.1.18

朝事務所に着くとまずは目の前の湖畔を散歩します。
昨日冷え込んだ朝散歩をすると、いつも渡る桟橋のうえに霜が・・・
古びた木の上に真っ白な霜が降りている、ただそれだけなのですが
とても美しいなぁ、と感じました。

なんの作為もないふとした景色のうつくしさ、
散歩をするとこころがほっこり得をします。

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その他
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2020.1.14

神保町にある喫茶店「ミロンガ・ヌオーバ」
タンゴがながれる懐かしい空間、なんかほっとします。

アイリッシュコーヒーとチーズケーキ、
こういった喫茶店に来ると、時間を重ねる事でした醸し
出せない雰囲気があるなぁと感じます。

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カフェ・雑貨・お店
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2020.1.11

奥村昭雄さんの本「空気・熱の動きをデザインする」
OMソーラーの前身となるポット式石油ストーブ、煙道を使った
空気循環システムがとても魅力的でした。
ファンを使って2重煙突の隙間から床下に温風を引き戻す仕組み、
なんと床下には加湿用の水盤と蛇口が付いています。
難しい装置はないのである意味ローテク、頭できちんと理解できます。
「なるほど~~」とワクワクしてしまう本です(^^)

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2020.1.8

毎年使っている「ほぼ日手帳」
今年はミナペルホネン、皆川さんのイラスト表紙にしました(^^)

ほぼ日手帳は、週間予定表の下に”日々の言葉”がかいてあるのですが
さっそく良い言葉を見つけました。(仕事に対する姿勢)
「アマチュアの心ではじめて、
プロの仕事として仕上げる。
そして、それを、たのしそうにやる」
今年も新鮮な気持ちで楽しんで仕事に向かってゆこうと思います。

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その他
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2020.1.6

ono設計室は今日からしごと始め。
お正月休みはよく食べ、よく眠り、よく本を読みました。
本を何冊か読んだのですがとにかく面白かったのがジャック・ロンドン
の「火を熾す」
極限状態での人の精神の動きを、無駄のない岩のような文体で描いて
おり一瞬でぐっと惹き込まれてしまいます。
しんとした部屋で本を捲っていると、こうした時間が自分には大切な
ものなのだなぁ・・とあらためて感じました。

さあ今日からまた設計の喜びを感じながら、誠実に仕事に励んでゆきます。
今年も宜しくお願いします。

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