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2022.9.19

フェリーニ監督の「甘い生活」

ローマを舞台にしたフェリーニ映画の常連、マストロヤンニ主演の映画。

美しい少女がマルチェロへ手を振るラストシーンが胸に沁みます。

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映画
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2022.3.18

瓜連の映画館「あまや座」さんへJAZZピアニスト
セロニアス・モンクの映画を見に行きました。

モンクのレコーディング、ヨーロッパツアーの様子を納めた
ドキュメンタリー映像。
世間的な事は一切関心がなく(自分でできない)ピアノを
弾く事を通じて自分の内面を表現するモンク。

人づきあいが”ぶきっちょそう”なモンクですが、空港で急に踊り出し
くるっとターンしてみたり、奥さんのネリーといる時の本当に嬉しそ
うな笑顔をみると、廻りがほおっておけない愛されキャラだったんだ
ろうな~と想像がつきます。

不思議でどこかぎこちなく、分厚い温もりを感じるモンクの音楽。
映像の中のモンクの佇まいを見て、やはりこの人の中から出てきた音楽
なんだなぁと・・・。
今後も事務所で聴く機会が増えそうです。

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映画
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2022.2.18

ジョナ・ヒル監督の映画「ミッドナインティーズ」
90年代のスケボー少年達の物語。
1990年といえばちょうど僕も中学生の頃。
映画に出てくる少年達の持つ雰囲気は、当時自分の周りにいた
ちょっと怖い先輩や一緒にいた友達を思い出させてくれました。
この年代の少年の持つ佇まいは「お前はそれで満足なのか」
と何かを突き付けられるような気がします。

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映画
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2022.2.3

ウェス・アンダーソン監督の映画。
派手なところはなくどっちかというと素っ気ない映画に見えますが、
シンメトリー構図や可愛らしくも品のある色彩計画などかなり練
り込まれた映像です。
父親を演じたジーンハックマンがなんともキュートで魅力的でした。
感情を揺さぶる事はありませんが、じんわりと染み入るあたたかく
風雅な映画でした。

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映画
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2022.1.26

ヴィム・ヴェンダース監督の映画「パリ・テキサス」
あまや座さんで上映との事で脚を運んできました。

よれよれのスーツにキャップをかぶって荒野を彷徨い
歩く主人公、トラヴィスの姿から始まる映像。
どうしようもない、どうにもできない”何か”を抱えた
トラヴィスの空虚な表情にぐっと惹きこまれてしまいます。
はじめてこの映画を見たのは学生の頃、当時の自分の状況と重ね合わせながら
食い入るようにブラウン管を眺めていたのを覚えています。

好きな映画を劇場で見れるのは幸せな体験ですね。

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手描きスケッチ映画
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2021.7.18

ヴィム・ヴェンダース監督「ベルリン天使の詩」
冒頭に読まれる詩が好きで、たまに観返したくなる映画です。

子供は子供だった頃
腕をブラブラさせ

小川は川になれ 川は河になれ
水たまりは海になれ と思った

子供は子供だった頃
自分が子供とは知らず
すべてに魂があり 魂はひとつと思った

子供は子供だった頃
なにも考えず 癖もなにもなく
あぐらをかいたり とびはねたり
小さな頭に 大きなつむじ
カメラを向けても知らぬ顔・・・

また刑事コロンボで有名なピーターフォークが
本人役で出演しているのですが、まさに元天使という雰囲気があり
素晴らしい役どころ、こんな天使がいたら安心してしまいすね。

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手描きスケッチ映画
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2021.5.19

西川美和監督「ゆれる」
吊り橋で起こった事件をめぐって揺れる兄弟の関係を描いた作品。
オダギリジョー、香川照之って本当にいい役者さんだなぁ・・・
と感じる映画。
大和田常務も好きですが、香川さんはやはりこういった微妙な感情
の襞を表現するのが本当にうまい俳優さんだと思います。

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手描きスケッチ映画
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2021.3.27

相米慎二監督の映画をはじめて観たのは「台風クラブ」
暴風雨の中子どもたちが、わらべの「もしも明日が」を歌いながら
踊りまくるシーンが衝撃的でした。
「ションベン・ライダー」も演者達の子供と大人の境で揺れる不安と、
獏とした行き場のない熱がひしひしと伝わってくる映画でした。

河合美智子(ブルース)永瀬正敏(ジョジョ)坂上忍(辞書)の3人が
とても魅力的、いまやすっかりふてぶてしいMCの大御所坂上忍さんも
こんなに繊細で不安定でキュートな少年だったのですね。(笑)
ヤクザの権兵を演じる藤竜也の色気もたまりません。

つくりこまれたストーリーも、入念に用意された背景もまるでありません
が、少年少女のリアルな美しさ、残酷さ、脆さを写し込むだけでこんなに
見ごたえのある映画になるのですね。
ピクサー映画の対極にあるような映画、映画って懐が深いです。

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映画
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2021.3.6

西川美和監督、役所広司主演の映画「すばらしき世界」
内容についてはふれませんが心を動かされる映画でした。
西川監督の作品は「ゆれる」「永い言い訳」などありますが、
どの作品も観ている時に少し落ち着かない気持ちになります。

西川映画の主人公は颯爽としたヒーローのような人間ではなく、
どっち付かづで、ちょっとした事で心を取り乱し、自分に都合の
悪い事は隠そうとする、そんな人物です。
つまりそれはそのまま観ている人の等身大の人物で、主人公に
自分を重ねて落ち着かない気持ちになるのだと思います。
だからといって批評的なお話しなのではなく
”人間ってそんなものだし、
それでも関係を築きながら自分なりに懸命に生きてゆくよね”
という人間に対しての共感、信頼が作品に流れているからこそ
多くの人が惹きつけられる映画になるのだろうと感じます。

後はやっぱり役所広司っていいですね~、あらためて凄いと思いました。(^^)

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手描きスケッチ映画
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2021.2.24

イタリアの映画「イル・ポスティーノ」
舞台はイタリアの小さな島、祖国チリから亡命してきた詩人
パブロ・ネルーダと、その郵便係に配属された主人公マリオ
の物語。

海辺でパブロが読んだ詩の感想を聞かれ、
「言葉に揺れる小舟のような気持ちだった」と答えるマリオ
パブロに(隠喩を)「うまくやったな」と褒められた時の嬉しそうな表情に
観ているこちらも思わず頬が緩んでしまう名シーン。
上質で粋な心に沁みる映画です。

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手描きスケッチ映画
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