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2020.4.15

落ち着かない日々が続きますが、最近事務所で
あらためて「家」ってなんだろう・・・と考えています。
もちろん人を外部環境から守るシェルターとしての「家」
そのための骨格、性能、合理性、経済性。
ただそれだけではなにか片手落ちのような気がします。
そんな時に心に浮かぶのがちいさい頃に過ごした
「ばあちゃんち」
なにかヒントがあるような気がして記憶をたどってプランを
スケッチしてみました。

不思議なものでプランをなぞっていると、それぞれの場所の
記憶や空気の匂いのようなものが次々と心によみがえって
きます。

学校から帰ってくると迎えてくれた大きな柿の木や、枯れ井戸
の中に座り込みひんやりとした地べたから空を見上げた時の感覚。
いまだにありありと「ばあちゃんち」を味わい感じる事ができ
る事に少し驚きました。

「家」は生活の容器としてだけでなく、「思い出」や「記憶」
をしまい込んでくれる、そんな役割もあるような気がします。

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手描きスケッチ
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