石工を経てパリの屋根裏部屋でカルトと呼ばれる手札を 書き続けたロベール・クートラス。 繊細で、小心で、子供のようにはにかみ、疑い深く、 みんなに愛されたいと願っている。 クートラスの絵を見ていると、 ちいさい頃にいつも持ち歩いていた毛布の手触りや、 宝箱にこっそりしまっていた美しい鳥の羽の様子。 雨の日のえんがわのしん、とした空気 いろいろな古い記憶が呼び起こされて来ます。
クートラスのカルトにはそういった記憶や夢想を 呼び起こす不思議な力があると思います。