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2020.4.10

石工を経てパリの屋根裏部屋でカルトと呼ばれる手札を
書き続けたロベール・クートラス。
繊細で、小心で、子供のようにはにかみ、疑い深く、
みんなに愛されたいと願っている。
クートラスの絵を見ていると、
ちいさい頃にいつも持ち歩いていた毛布の手触りや、
宝箱にこっそりしまっていた美しい鳥の羽の様子。
雨の日のえんがわのしん、とした空気
いろいろな古い記憶が呼び起こされて来ます。

クートラスのカルトにはそういった記憶や夢想を
呼び起こす不思議な力があると思います。

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