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2020.4.3

クライアントさんからマンションに「引っ越すので家具や照明
のコーディネートをして欲しい」という依頼を頂きました。
普段から「家具や照明が大切」と言い続けているだけに
ここは腕の見せ所!

市の中心部の都会的な雰囲気のマンションだったのでインテリア
もスッとした感じをイメージして。
あんまり無機質になると味気ないので今回は照明を少し癖(素材感
と形)のあるものに。

ペンダントは艶感のあるガラスと真鍮の組合せ、
スタンドライトはアルネ・ヤコブセン、真鍮の心棒とおとぎ話に
出て来そうな形のシェード。
そしてチェストの上に置くレ・クリントの緑のガラスのスタンド
ランプ、灯りがともるとアルコールランプを思わせる懐かしく
も少し妖しい情景がうまれるはず。

まるで自分が引っ越すかのようにあれやこれや考えながら楽しく
仕事ができました。
選んだ家具や照明、部屋に置かれるのが楽しみです(^^)

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その他家具
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2020.4.1

建築家ルイス・カーンの講義録。
カーンの言葉は難解といわれますが、何冊か著作を読むと繰り返し
同じようなことを伝えようとしている事が分かります。

・空間の本質を探ること
「学校」を設計する時、真っ先に資料集成をとり面積の割り振りをしては
いけない。
そもそも「学校」という場所ではどのような人の行為があるのか、
それにふさわしい「場」の本質は、
ふさわしい空間の広さは、
ふさわしい光の入り方は・・・
そこからもう一度考えること。

・個人を起点に本質をさぐる
委員会の多数決で本質にたどり着けるとは思えない、個人がなにかを感じ
どう考えたか、そこが起点となるべき。

・建築は実在しない
「建築」というのは抽象的な概念、イデアのようなものであり個々の
建築はそこへの捧げものである。専門家として私たちができるのは
なんらかの本質を見出す事だ。

読んでいると最初は理屈っぽく感じるかもしれませんが、感覚として
腑に落ちる言葉も多数あります。
たまに読み返すと自分の仕事の向き合い方に刺激を与えてくれます。

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その他
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