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どちらの敷地を選びますか?
2016.7.21

敷地1

あたらしくつくった「すまいの豆知識」コーナー。
住宅設計に係わって早や15年、今までの設計者としての経験上すまいづくりを考えて
いる人にとって役に立ちそうな情報を小出しにしてゆこー(笑)というコーナーです。
初回は敷地の選び方
突然ですが上の図面の敷地A、敷地B あなたが土地を買うとしたらどちらを選びますか?
よくある分譲地でどちらも坪数は7間×8間(1間=1.82M)の56坪
敷地A 南・東面が4M幅の道路 駐車は南入りで造成済
敷地B 北・東面が4M幅の道路 駐車は北入りで造成済

普通に考えれば敷地Aです、なぜなら東面と南面に道路があるので日照に有利だから
不動産屋さんでもやはり南入りの土地の価格を高く設定します。
では実際にプランを落とし込んでみるとどーでしょーか

敷地2

オーソドックスな3間×5間、総2階建てのプランを敷地においてみます。
ここでポイントとなるのが駐車場の位置

敷地A
南側に2台駐車、その横は玄関へのアプローチ分譲地でよくあるパターンです。
南側に駐車場とアプローチが来るため十分な庭のスペースがとれません。
せっかくのリビングからの眺めは車のテールランプ(笑)
また南側が道路のため歩行者からの視線を気にしてカーテンは閉めっぱなし
分譲地あるあるですね

敷地B
東側に2台縦列駐車、アプローチも北側
南側には十分な広さの庭が確保できます、敷地Aに一般的な2階建てのお家が
建つと想定した時、冬期にLDに日射が差し込むために必要な庭の奥行は6~
7M、この敷地では8M程度の奥行がとれているので十分いけそう。
駐車場のある東側を生垣で囲えば心地良い庭を楽しむお家ができそうです。

このケースのように”不動産的な敷地の価値”と”プランニングをした敷地の魅力”
はズレがあるものです。土地選びの際にはぜひ腕の良い設計者に相談するのが
おすすめです!
もちろんono設計も相談に乗りますのでぜひ声を掛けてくださいね。
では「すまいの豆知識」また定期的に発信してゆきたいと思います。

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すまいの豆知識
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