今日はグンナー・アスプルンドの設計した森の墓地へ、参列者はこのゆるい坂道を一歩一歩踏みしめながら火葬場へ向かいます。
丘の上に建つ礼拝堂、参列者の心が自然とそこへ向うよう祭壇へ向けて床がすり鉢状になっており、皆の気持ちが和らぐようにすべての角が丸くなっています。
森の礼拝堂 / アスプルンド
復活の礼拝堂 / レヴェレンツ
墓地といっても木立ちの下の陽光降り注ぐ芝生の上に可愛らしい墓石が並ぶだけ。死んだらこの大地に戻ってゆくだけだよ、と語りかけてくるよう。
スケッチを終え芝生の上に寝転ぶと青い空が。
長男を早くに亡くしたアスプルンド、この葬祭場の設計には特別の想いがあったといいます。
建築界がいかにして新しい建築様式をつくりだすか躍起になっていた中、一人黙々と人の心に寄り添う建築をつくり続けたアスプルンド。
素晴らしいですね。