ブログ

小堀 遠州
2014.10.20

IMG_9876

三大茶人の最後を飾るのが小堀遠州、古田織部の弟子にあたります。
豊臣秀長、徳川家康に仕えた大名、父、新介の後を継ぎ、建築、造園にすぐれた
才能を表し江戸、寛永時代のデザインをリードする大名となります。

IMG_9878

遠州を色で表すと「白」
遠州の好みは「綺麗さび」と呼ばれ、明るく開放的で洗練された美しさが特徴です。

IMG_9868

IMG_9872

京都、大徳寺にある孤蓬庵「忘栓」、建物を水に浮かんだ一艘の船に見立て、まるで舟旅をするか
のように意図して作られたとの事。
先日何年ぶりかで特別拝観があり行って来たのですが、やはりなんとも素晴らしい建物と庭で2日
で3回も脚を運んでしまいました。(笑)
下の写真は忘栓の手前座からみた庭の風景で、上半分を明かり障子とすることで水面に浮かぶ屋形
船のような雰囲気、庭からは障子超しにやわらかい光は室内に入ってきてます。
当時は天井が砂摺りで真っ白になっており、さらに室内がほんわりと明るかったという事です。

IMG_9875

利休や織部が自分の個としての美学を追及したのに対し、遠州は常に相手へのもてなしを考えてい
たようです。戦乱の世の中に生きた利休、織部の美意識と江戸の太平の世を生きた遠州。やはり時
代というのもデザインにとって大きな要素なのですね。
遠州は桂離宮、二条城、仙洞御所、南禅寺などの数多くの作庭に関わっており、京都に行った際は
遠州茶室、庭巡りツアー!などお勧めです。

Category
京都・奈良
Tag

Leave a Comment

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。