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2020.1.30

四国建築巡礼、次は高知へ移動して建築家堀部安嗣さん
設計の「竹林寺納骨堂」へ。
建物までのアプローチが本当に素晴らしかったです。
まずは境内に入り山門をくぐると美しく古びた石段が
見えてきます。

石段を登り切り、本堂から少し脇へそれて行くように
小径を歩いてゆくと樹々の間に納骨堂の姿が。
驚いたのはその軒先の低さ、写真でも分かるように
人の肩のラインよりも下にに軒先が走っています。
一度上ってから再度下るという地形を生かした、
建物の構え、痺れました。

納骨堂の入り口を潜り、さらに坂道を下るように内部へ
進むと光を抑えた落ち着いた空間。
奥へ進んでゆくと、空への視線がぱっと開け、水盤の音が
チョロチョロと響いています。
建築の構成は長方形の平面に寄棟屋根を載せたいたって
シンプルなもの、それなのに訪れる人は、
低い、高い、
暗い、明るい、
狭い、広い、
生と死、水、光、空
本当に豊かな体験をします。
一編の詩のような味わい深い「建築」でした。

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