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2015.7.9

IMG_1707

設計仲間に誘ってもらいリビングデザインセンターOZONE主催のセミナー
「住まいの居心地を考える」に参加して来ました。
場所は吉村順三さん設計の「園田邸」、今回で3回目の訪問になります。
1955年に音楽家の夫婦のために建てられた23坪程の小住宅ですが、なんだろー
というくらい居心地が良く、訪れる度に深みにはまってゆきます。

園田邸スケッチ

おおまかなプランや高さなどは前回の訪問時に実測済みなので、今回は
じっくりと空間の雰囲気を味わう事に。
スケッチを描いているうちにあらたな魅力を2つ発見!(笑)
1つ目は吹抜けを南側ではなく北側とした事で、手前がほんのり暗い空間
となり、奥のソファコーナーからは外部の光が差し込み明暗のメリハリがつい
た空間になっていること。
京都のお寺などで暗く落ち着いたお堂の中から、明るく緑が揺れるお庭を眺
めるあの気持ち良さです。
2つ目は建築もさることながら、置かれている家具、絵、小皿などの調度
品が家にしっくりと寄り添っている事。
建築雑誌などで真っ白な箱にガラス張りの”カッコイイー”写真があります
が、住宅はやはり生活の道具や思い出のある調度品が置かれる事ではじめて住
む場所としての落ち着きがでるのではないか・・・なんて考えてみたり。
いいと思う場所には何度でも足を運ぶ事。吉村さんの本にかいてあった言葉
ですが、本当に通えば通うほどいろんな発見がありますね。

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手描きスケッチ
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