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2014.6.12

今日はグンナー・アスプルンドの設計した森の墓地へ、参列者はこのゆるい坂道を一歩一歩踏みしめながら火葬場へ向かいます。

丘の上に建つ礼拝堂、参列者の心が自然とそこへ向うよう祭壇へ向けて床がすり鉢状になっており、皆の気持ちが和らぐようにすべての角が丸くなっています。

森の礼拝堂 / アスプルンド

復活の礼拝堂 / レヴェレンツ

墓地といっても木立ちの下の陽光降り注ぐ芝生の上に可愛らしい墓石が並ぶだけ。死んだらこの大地に戻ってゆくだけだよ、と語りかけてくるよう。

スケッチを終え芝生の上に寝転ぶと青い空が。
長男を早くに亡くしたアスプルンド、この葬祭場の設計には特別の想いがあったといいます。

建築界がいかにして新しい建築様式をつくりだすか躍起になっていた中、一人黙々と人の心に寄り添う建築をつくり続けたアスプルンド。
素晴らしいですね。

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2014.6.10

今日はレンタカーでストックホルムより一路南へ向かいます、目指すはアスプルンドの夏の家です。学生時代に中村好文さんの本で読んで以来ずーっと気になっていたお家です。

一時間程車を走らせて、見えました!木々の間に夏の家が。

なんとも愛らしい姿です。

崖に登ると建物と湖へ向う敷地との関係がしっくりと納まっているのが良く分かります。
また建物が南北(普通日照を得るため東西)の方向へ配置されているのは、湖からの強い風を防ぐためでもあるとの事でした。

家主のイーヴァさんお手製のケーキを頂きながら、奥さんのシャルロッタさんがこの家の事、運が良ければ鹿やイノシシが見れる事、最近子供が反抗期で困る(笑)などムーミンのような煖炉の前でいろんな事を話してくれます。
僕が部屋の写真を撮ったり、スケッチしてるときもシャルロッタさんはソファで編み物、本当に昔のばぁちゃん家に帰ってきたようで心がほっこりしました。

小さな頃にこの家に来てたシャルロッタさん、シャルロッタさんのおばあさんがアスプルンドが再婚した奥さんにあたるようです。

ムーミン煖炉の前で記念撮影

スケッチ

泊めてもらった離れのコテージ、このコテージもアスプルンドが設計したようです。

さっそく実測(笑)
この家の居心地は家自体の良さはもちろん、家主の人柄もおおいにあるなぁと感じました。つまり家とそこに住む人がぴったりと寄り添うような関係になってはじめて(ますます)居心地の良さがにじみ出てくるような・・
仲良くさせてもらっているMさん夫妻、Hさんの家、なんでも作ってしまうNさんの家など今まで担当した家が思い浮かびました! みんな居心地を醸し出してくれそうな人達です^_^

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2014.6.9

天気の良い昼下がりぶらぶらと街歩き、
広場では野菜やお花の市場が開かれています。

目指すはアスプルンドの設計したストックホルム市立図書館、公園の木々の間に見えて来ました。

この階段を登ると・・

360度本に囲まれた圧巻の景色です。

下の階には子供の読み聞かせ用の小さな小部屋があります。騎士や竜、喧嘩してる子供に踊り子たち、子供の夢のなかの絵ですね、愛らしいです。

図書館のお兄さんがこの猫と腕を繋いでいるのが絵を書いた人だよ、と教えてくれました。遊び心満載ですね!

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2014.6.8

今日はコペンハーゲンから次の目的地ヘルシンキまで短いフライト。いまや搭乗手続きから手荷物の預けまでコンピュータ画面で全てセルフ。
荷物の預け方が分からず、戸惑っていたところ、航空会社の(美川憲一のような)おばちゃんが気だるそうに
「あんたそこのベルトコンベアの上に荷物乗っけてバーコードでスキャンすんのよ、 近すぎるわよ、もっと遠くから・・、あっ、遅いから行っちゃったわよ。あのレシートの番号覚えときなさいよ」
そうは言っても荷物はもうコンベアの奥へと吸い込まれてゆきます。
「なくなったら困るなー」と思いながら
ヘルシンキ到着後、荷物受け取り場所へ。
待つこと10分、見覚えのある青い帯が「おぉ~、よく無事に着いたねぇー」
何故かこんな時だけスーツケースがとても愛しくなります。孫のように可愛い、まさにそんな感じです。
良かった~、と出口へ向かおうとした所、荷物カウンターで日本人の女の子がピョンピョン跳びはねながら「そうじゃなくてー」となにやら日本語で訴えています。 どーしたの、と聞いたところ彼女は正真正銘のロストバゲージ! 僕も拙い英語で参戦、相手はスカンジナビアエアーのクールなおじさん「何処にいったんだろー」「わからない(断言)」 「出てくるのはいつ頃だろー?」「一時間後かもしれないし、一ヶ月後かもしれない」
そんな不毛なやり取りを続けていたところ後ろの別のおじさんが「あったよ!」
荷物の鍵が壊れていたため別の場所に届いたとの事。
いや~良かったね~!と我が事のように安心、では良い旅を!とお別れしたのですが明日は我が身。怖いですね~

とかなんとか言いながら辿り着いたヘルシンキ中央駅、グンナー・アスプルンドという建築家の建築巡りをする予定です!

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2014.6.5

寒空の下ルイジアナ現代美術館へ足を運びました。

気持ちの良い館内、ジャコメッティ、アンディ・ウォーホール、ベーコン、現代アートがうまい具合に配置されています。

美術鑑賞に疲れたら庭へ、中と外を行ったり来たり。本当に居心地の良い美術館でした。

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2014.6.5

つくばのブラックボード(カフェ・インテリアショップ)で買い物をした時に、コペンハーゲンに行くなら面白い所があるよと教えてもらった場所、グルントヴィークス教会。
設計者は照明Le Klintを生み出したデザイナーとして有名なイェンセン・クリント。異様ともいえる外観。

椅子や説教台は息子のコーア・クリントがデザイン、親子三代にわたる壮大な計画だったよう。

さっそくスケッチ、北欧の家具は簡素で品がありますね。

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2014.6.5

コペンハーゲンから電車で20分ほどの所に建つバウスヴェア教会。
設計者はシドニーのオペラハウスで有名なヨーン・ウッツオン、外観は倉庫?と思うほど簡素。

中に入るとまるで雲の間に浮かんでいるよう、光の入り方がとても良かったです。

教会に置かれていた本の中にあったウッツオンのドローイング、空と雲のイメージがよく伝わってきます。

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2014.6.4

旅に出て一番好きなのが、ホテルで一息ついてから夕暮れの街をぶらぶらと散策する事です。
気持ちの良い風に吹かれながら歩いていると旅をしてるんだなぁと嬉しくなります。

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2014.6.4

いよいよ北欧、デンマークのコペンハーゲンに着きました。

今日泊まるのはアルネ・ヤコブセンが設計したSASロイヤルホテル、昔はホテルに直接電車が乗り入れしてたようです。

部屋には爽やかなグリーンのスワンチェアやセブンチェアが、嬉しいです。

日本からわざわざ来たのだ!と言い張ってヤコブセンスイートと呼ばれる606号室を見せて貰えました、自分の図々しさに感謝です(笑)
この部屋だけ当時のオリジナルのままです、照明一つから全てにデザインがゆきとどいています。

スワンチェア、エッグチェアが並ぶゴージャスなロビー。
一枚の鉄板を折り曲げたような螺旋階段がなんとも優雅です。

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