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吉田健一「酒談義」
2021.2.17

吉田健一さんのお酒に関するエッセイ集。
吉田さんの文章を読んでいると、暖かい縁側でのたりのたりと
お酒を飲みたいなぁ~という気持ちになります。
この本の「飲む事」というエッセイの中で共感した文章がありました。

「仕事が何かの意味で、ものの秩序を立て直すことならば、
 仕事に一区切り付けて飲むのは、我々が仕事の上で目指している
 秩序の原形を再び我々の周囲に感じて息をつくことではないだろうか。」

仕事をする時には”意識”がもの事を切り分けて、ある”目的”に向けて
再構築して行きます。
お酒を飲むと”意識”が後ろに引き、”目的”も消え、ただあるがままの繋がった
世界を再び身近に感じる事ができるという事でしょう。
あたたかい春の日に花を愛でながらお酒を飲んでいると確かにそんな感覚
におちいりますね。
早くポカポカと陽ざしを感じながらお酒が飲みたくなりました。(^^)

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