香川、栗林公園にある「掬月亭」のトレースをしてみました。
寄棟屋根が雁行して連なる優美な外観、
池に突き出した小舟に乗っているような軽やかな室内空間
さらっとした上質な魅力がある大好きな建築です。
木造の建築をトレースするときに一番気になるのが
「どのように屋根が掛けられているか」
大学時代に建築史の先生から
「木造建築というのはつまり、屋根をどのように掛けるかだよ」
と教えて貰いましたが今ならその意味が良く分かります。
1間グリットの軸組と、そのグリットを45°の角度で走ってゆく
隅棟のライン、
建物をつくった人の「構築する意志」のようなものを感じる事
ができます。
1間グリットを介した「平面」と「屋根」の連動の美しさ、
手描きトレースの面白さはこんなところにあります。
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