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ルイス・カーン「コーマン邸」
2019.12.17

ルイス・カーン最晩年の住宅「コーマン邸」
フィラデルフィア郊外、約8000坪の敷地にレンガと木の箱で
つくられた美しい住宅です。

広大な草原を望む北東へ配置されたリビング空間(リビングブロック)と
南西の寝室空間(スリーピングブロック)という構成。
シャピロ邸、フィッシャー邸に見れた幾何学(正方形)へのこだわりは
ゆるみ、部屋と部屋の関係性から生まれるものへ主眼が置かれています。

「プランはルームの共同体である。ルームが互いにかかわりあうことで、
それぞれのルームは固有の空間性を強めていく。」
カーンの言葉です。
設計を始める時にまず、そもそも「その空間」はどのようなものであるべ
きか、「場の始まり」まで戻り建築の原初を探り続けたカーンの姿勢。
愚直なまでの建築への向き合い方が、カーン建築独自の美しさを生み出し
ているのですね。

Category
ルイス・カーン手描きスケッチ
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