ブログ

美術館 as it is 中村好文さん
2017.6.30

久しぶりに中村好文さん設計の美術館「as it is」へ脚を運んで来ました。
半円を描く竹の垣、ずらしながら敷かれた枕木、工業用ランプ、錆びた
鉄板の玄関引き戸など、さりげないけれどとても印象深いアプローチです。

外壁は敷地の土を藁と混ぜ地元の左官屋さんが塗り付けたもの、深いマ
チエールを生んでいます。
巾木もないので建物が地面からにょきっと伸びてきたようにも感じます。

開口部のない平滑な壁面に深い軒がつくる濃い影が落ち、抽象画のような
外観、デキリコの絵に出てきそうなシンとした雰囲気です。

中庭では珈琲を頂く事が出来ます。
特に贅沢な素材を使わづとも、奇抜なプランや外観をつくらなくとも
もっと本質的な部分(素材に対する眼の確かさ、建物や開口のプロポ
ーション)でこれだけ豊かな建物をつくる事ができるのだなぁ・・
とあらためて勉強になりました。
またたまに訪れたくなる建築です!

Category
3人の建築家
Tag

Leave a Comment

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。