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ピエール・シャロウ「ガラスの家」
2014.10.9

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パナソニック汐留ミュージアムで開催されている「ピエール・シャロウとガラスの家展」を見て
きました。
ピエール・シャロウはフランスの建築家、もともとは家具、インテリアデザイナーとして才能を
発揮していましたがオランダ人の建築家B・ベイフォートと協働してこのガラスの家「ダルザス
邸」を設計します。
「ガラスの家」といえばアメリカ人建築家フィリップ・ジョンソンを思い浮かべますが、このシ
ャローの「ガラスの家」はガラスの使い方やその建てられ方に大きな違いがあります。
まずこのダルザス邸は3階建ての建の1、2階をぶち抜いてガラスの箱を差し込んだような改修
工事である事。もともとは全て壊して立て直す予定がもともと3階に住んでいた住人が頑なに立
ち退きを拒否したためそのような工事になったとか。1、2階をぶち抜かれた時この住人はどん
な心持ちだったのでしょうか、考えただけで冷汗がでますね(笑)
また「ガラスの家」といってもいわゆる板ガラスではなく、20センチ角のガラスレンス(ガラ
スブロックのようなもの)を積み重ねて壁面が作られています。
この家が完成したのは1931年、夜に一面のガラスが発光しているこの家の様子は当時の人にはと
ても斬新にうつった事でしょうね。
改修で1階が診療所ということもあり図面ではなかなか空間が理解できずにいたのですが、この
展示会で室内の様子の映像など見ることができやっと自分の中でイメージが整合しました。
見学するにも最難関と言われるこの住宅(旅行であったイギリスの建築家はこの家をみるために
3か月と15万円の費用が掛かったといってました!)、いつか自分の目で確かめてみたいです。

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