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くうねるところ
2022.7.7

建築家中村好文さんと、チーズ農家を経営される吉田全作さんの
講演「線と管をつながない小屋づくり」へ脚を運んできました。
好文さんは設計活動を始められた当初から
「Mitani Hut」「クリフハウス」「Lemm Hut」と常に”すまいの原初”
を探り続けて来た建築家。
今回は上水や下水、電線といった線や管から独立したオフグリットの小屋
で好文さんの仕事のひとつの到達点になるものと感じました。

講演会の中で好文さんが
「くう・ねるをどう処理するかがすまいの大切なポイント」
という話をされていて、落語「寿限無」の
「くうねるところにすむところ」のテンポの良いリズムが頭に浮かびました。

講演会の数日後、専門学校の授業があったので学生さんに
「すまい・家と聴いて思い浮かぶ言葉」を書き出して貰いました。
すると
・食べるところ
・寝るところ
・やすむところ
・すごすところ
といった言葉が並んでおり、まさに「くうねるところ」。
また”「すむところ」って何だろう”といつも考えていたのですが、
この回答をみると すむところ → すごすところ・やすむところ 
という捉え方もできそうです。

若い世代が「すまい」に関してどのようなイメージを持っているのか把握したい
という思いもあってのアンケートでしたが、人が”すまい”に求めるイメージ
は世代が変わっても大きく変わる事はないのですね。
住宅の設計を進める時、まず頭の中で「くうねるところにすむところ!」
と唱えてから鉛筆を握れば”すまい”の本筋を外さない計画が出来そうです。

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その他
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