アーメダバードから東部の街へ向かうため一度ニューデリーへ帰還。
ただやはり鬼門のニューデリー、素通りはさせてくれないようです。
明け方5時頃駅に向かって一人歩いていると一台のオートリキシャ
(オープンタイプの3輪タクシー)が寄って来てます。
「ヘイジャパニ、乗れよ!」
と3人がかりで強制乗車、
駅へ向かう交差点に差し掛かかった所で運転手が
逆方向へハンドルを。
「これは本格的な拉致コース」
と直感した僕はその瞬間走っているタクシーから道路へダイブ!!
交差点にいた人々が何事かと走り寄って来ます、
その様子を見てオートリキシャ―はあきらめたよう。
腕を擦りむいたのでシャツを巻いて血を止め、何とか駅へ。
列車に乗り込み座席に腰を下ろした瞬間
「ダイハードみたいな事しちゃった。」
と妙な感慨に耽りました。
前の座席の旅行者が僕の腕を見て「どうしたんだ?」
と聞いてきたので事の顛末を伝えると
「India is crazy!」
と吐き捨てるように呟いた場面、今でもはっきと思い描く事ができます。
藤原新也さんが本に「インドには負けに行った。」
と書いていたのですが身をもって実感・・・
そんな”ケチョンケチョン”にされた僕を癒してくれらのがカジュラホの街。
のどかでちいさな田舎町、昼は木陰でビールを飲み夜は宿のみんなで
川辺にホタルを愛でに。
慌ただしいインド旅の中で平穏なひと時を過ごすことが出来ました。
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