写真家、森山大道さんの本「犬の記憶」 すこし疲れたな、とか旅にでたいなぁ、なんていう時に 無性に読みたくなる中毒性のある書籍です。 大道さんのザラッとした黒い粒子の集まりのような写真と 自分の中の”記憶”を呼び覚ますような文、読み始めると ぐっと惹きこまれてしまいます。 そして文章の中にリフレインのように重ねられた「記憶」「街」「風景」 という言葉。 同じような領域を掘っていく「建築」に携わる者にもなにか 挑発、示唆してくれるような魅惑的な本です。