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2020.12.4

J.D.サリンジャーの本
サリンジャーといえば「ライ麦畑でつかまえて」
学生時代にポケットに突っ込んで(格好つけて)読んでいました。
本屋さんで背表紙を眺めていると サリンジャー/村上春樹 訳 
という文字が、この二人の名前が並んでいるとそれだけで手に取って
しまいます。
不安定で感受性の強い兄妹フラニーとズーイ。
読んでいると自分が学生時代に感じていたよるべなさ、根拠のない気ままな
自由さをふと思い出しました。
不安と自己嫌悪に苛まれながらも案外素敵な時間だったなぁ・・
と今になって思います。
みんな元気にしてるかなぁ、というのが読後の感想(笑)
文も装丁もうつくしい本でした。

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2020.12.1

建築家、中村好文さんのあたらしい本。
「美しく散乱する台所」を理想とする台所設計術があますことなく書かれています。
映画「ジョンとメリー」の中に出てくるスタイリッシュな台所、
奈良今井町のジブリのアニメに出て来そうな勾玉型の竈など
好文さん「意中の台所」も必読です。

人々の暮らしに対するおおらな視線、形ではなく本質的な事は何かを
ユーモアを交えながら鋭く切り抜く視線。
この2つの視線が交わるところに現れる好文さんの世界にみな惹かれて
しまうのですね。
なんど貰っても嬉しい好文さんのサイン。
こんなバランスで字が書ければなぁと何度思ったことか・・・
まだまだ手を練り感性を磨いてゆかねば、と気持ちをあらたにしました。

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3人の建築家
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