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2020.3.24

スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャッツビー」
村上春樹さんの翻訳ですんなりと気持ちよく読み進む事ができました。
小説の中で主人公が帰郷して、故郷の空気をすい込む場面があります。

「・・僕らはその息吹を深々と胸に吸い込み、
自分たちがこの地方に生を享けた人間なのだという事を、
言葉としてではなく、
肌身にひしひしと感じる事になる。」

僕も学生時代暮らしていた北海道から、実家のある千葉に帰郷し地元の駅に
着いた時にまさにこの文章のように感じていました。
空気のあたたかさ、湿気、匂い、生理的に生まれた場所に戻った事を感じました。
小説を読んでいると自分の記憶を思い起こされる事も多く、
読書の楽しさを体感します。

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