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2019.9.5

一月ほど前、建築仲間のSさんに声を掛けて頂き吉村順三さん設計、
中村外二さん施工の「鎌倉山の茶室」を見学する事ができました。
手前のRC造の建物も吉村さん設計、奥に見えるのが茶室です。

8畳の座敷、スパッと切れ味の鋭い意匠。
よく見ると地袋の底板が1寸浮いていたり、棚板が背面の壁から1mm
程度離れていたり、こうした細やかなディテールが空間の質を生み
出しているのですね。

唐紙のふすまも可愛らしい意匠です。

奥に進むと四畳半の茶室、北側の暗い部屋に京壁にポカリと
穿たれた窓から美しい光が入ってきます。

露地から待合、茶室へのアプローチ
5尺(1500mm)の高さの塀で囲われた奥行き8尺(2400mm)ほどの
庭が非日常の空間を演出しています。

こちらは別棟のギャラリー、緑を切り取る横長の窓が絶妙です。
吉村さんの品のある空間と外二さんのシャープなディテールを
堪能した大満足の一日でした。

Category
吉村 順三
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