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2017.2.27

竹中工務店のギャラリーA4で開催されていた中村好文さんの展示会の
最終日のワークショップに参加してきました。
ミルキングスツールという牛の乳しぼりに使われていた小さい椅子をつ
くるワークショップ、先生は普段好文さんと協働されている木工家の
横山さんと奥田さん。

まずは各自自分の好きな座板と脚を選びます、僕が選んだのはウォルナッ
トの座板とメープルの脚。
座板への墨付け→ 穴あけ→ 座板の面取り→ 組み立て→ 塗装・仕上
という工程です。

一番時間がかかり、そして一番楽しかったのがこの座板の面取り、
鉋で木をゴリゴリと削る感覚はなんとも楽しくついつい削りすぎ
てしまいます(笑)
横山さんが南京鉋で見本を見せてくれましたがもう道具が体の一部
のよう、軽く撫でるように鉋をひくだけでスーッと木肌が削られて
いきます。

座板の面取りがおわったら脚を座板の穴に差し込みます、溝を切った
脚の上面に割りくさびを打ち込み固定します。

最後に脚の余分な部分をノコで切断し、自然オイルを塗って完了!
上からみると猫の顔のような可愛い小椅子が完成しました。
1テーブル3人の参加者で協力してつくるのですがみんなそれぞれ
材料なので個性がでていて面白いです。
普段事務所で机の上で図面を描いている事が多い僕にとって、実際
に材料を手でさすりながら、ノコや鉋、玄翁といった道具を使い
組み立ててゆくのはとても楽しく貴重な経験でした。

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3人の建築家家具
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