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2016.2.5

サンルート

先日出張でビジネスホテルに泊まったのですがシングルを予約したところ
空きがあるからとツインの部屋に振り替えてくれました。
部屋に入ると奥に畳が!和洋折衷の初めてのタイプの部屋だったので早速
実測スケッチ(笑)
おもしろいなぁと思ったのは和室にベットが意外とすんなりとおさまって
いる事。これはベットの高さをグッとさげて29cm程度に抑えているから。
これが40cmくらいの高さだとやはり違和感ありまくりだと思います。
和の雰囲気を出すために重要なのは部屋の重心を下げる事、この部屋でも
ベットはもちろん家具も低く、照明もスタンド型として光の重心を低く
抑えています。
あと和室と洋室を考える上での大きな違いはどこで靴を脱がせるかという
事、洋室は基本的に靴を脱がないという前提の上でつくられているので
靴を脱ぐ文化の我々ははてどこに靴をぬごうか?と困惑しますよね。
しかたなく入口の脇あたりにちょこんと靴を置いてあとは部屋用スリッパ
もしくは素足。いずれにせよモヤモヤ感は残ります(笑)
その点この部屋では外の廊下から続くカーペットの床から一度フローリング
の床へ素材を変えることでここから先が素足ですよ、と教えてくれるようで
気持ちがスッキリ、あとは奥の畳スペースでゴロゴロと好きなように。
何気なく続けている実測スケッチですが、和室と洋室の空間の重心、靴の扱い
などいろいろと面白い発見があります。
こんな経験の積み重ねが設計に必ず生きると信じ今後も実測に励みます!

Category
ホテル実測手描きスケッチ
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