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2015.6.17

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伸びるようなトランペットの音と気だるい歌声が絶妙なバランスのアルバム
「Chet Baker sings」
チェットベーカーの作った歌のないトランペットだけのアルバムも何枚か
もっているのですが、やはりチェット独特の歌声の聞けるこのアルバムを
いつも開いてしまいます。
このアルバムとビルエヴァンスのアルバムはいつ聴いても邪魔になる音が
なく素直にリラックスする事が出来ます。
チェットベーカーは若い頃はジェームスディーンのようなイケメンでもの
すごい人気でしたが途中からドラッグに溺れ、演奏活動を休止。
生活保護を受けながら暮らしていましたが友人の協力などにより復帰、
最後はアムステルダムのホテルから転落死という悲しい結末を迎えます。
常に自分のなかに弱さや苦しみを抱えていた人のようです、JAZZの世界には
チェットだけでなくマイルスやリーモーガン、スタンゲッツなど私生活では
問題だらけ(笑)の人がたくさんいます。
ただそんな人たちが作ったアルバムの世界はとても豊かで魅力的です。
完全なものではなく、少し欠けていたり不完全なもののほうが自分の感情を
忌憚なく注ぎ込む事ができ、惹きつけられるのかもしれませんね。

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音楽
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