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2014.9.18

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初夏にデンマークを旅行していた時に人口500万人程の(日本の1/20)国でなぜあれほどまで
優秀なデザイナーを輩出し、名作とされる家具を造り出す事ができるのか不思議に思いました
が、この本を読み、ブラックボードさんでのトークショーを聴く事で自分なりに理解する事が
できました。
もともと森に囲まれ木の文化を持っていたデンマーク、1920年代には700社を超える家具工房
があり、イギリスやイタリアのパイン材の家具製作の下請け的な仕事をしていました。
このまま真似をしているだけでは立ち行かなくなると判断した国は1921年に王立美術アカデミー
を立ち上げ、デザイナーの育成に力を入れます。この時家具専攻科の教師となったのがコーア・
クリント、生徒達に古い家具を実測させそこに時代を反映させた部分的修正を加えるという
「リ・デザイン」の思想を教え、後にハンスウェグナーなどがこの手法を受け継いでいきます。
この学校の卒業生はボーエ・モーエンセン、ハンスウェグナー、フィン・ユール、ポール・ケ
アホルムなどいずれも家具の世界の巨匠となります。
また椅子だけで見てもYチェア、セブンチェア、シェーカーチェアなど日本の住宅建築の雑誌で
も毎回目にするものがデンマークで生み出されています。
実はこのデンマークのデザイン、日本の影響を強く受けていたそうで・・・・
長くなるのでまた次の機会に(笑)

Category
家具
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