この仕事をしていて一番楽しい時は?と聴かれたら。
「プランの依頼を受け、法務局で公図を取り、いそいそと現場へ向い、
太陽や風の流れを感じ、敷地に立って大まかな構想を練り、事務所に戻り
えいやっ!と紙の上にその構想(妄想(笑))を吐き出し描き込んでいる時。」
そう答えるでしょう、気が付いたら外は真っ暗なんて事はしょっちゅう。(^^ゞ
妄想を実現するためには予算や法律、工期など強敵を倒していかねばなりませんが
机に向かって黙々とスタディを重ねる時間、それは設計者にとって何よりの幸せです。
この仕事をしていて一番楽しい時は?と聴かれたら。
「プランの依頼を受け、法務局で公図を取り、いそいそと現場へ向い、
太陽や風の流れを感じ、敷地に立って大まかな構想を練り、事務所に戻り
えいやっ!と紙の上にその構想(妄想(笑))を吐き出し描き込んでいる時。」
そう答えるでしょう、気が付いたら外は真っ暗なんて事はしょっちゅう。(^^ゞ
妄想を実現するためには予算や法律、工期など強敵を倒していかねばなりませんが
机に向かって黙々とスタディを重ねる時間、それは設計者にとって何よりの幸せです。
近頃あたたかくなり、湖畔の散歩がとても気持ち良いです。
散歩から事務所へ戻ると埴沙美萌さんの「植物記」の項を捲ります、
季節の草花の写真とともに植物の生長の様子が綴られている素敵な本です。
桜のピンクと苔のダークグリーンの色合いの良さ。
紅色の花が印象的なボケの花。
白色が眩しいユキヤナギ。
埴さんは
「いっぽんの草が、ささやかに生きることのために、どれほど大きな
英知と愛とが、「自然」からそそがれていることか。」
それを伝えたくて「植物記」をつくる決心をしたとの事。
社会生活や人間関係の処理に追われる頭の中。
人の世を少し離れ、植物や生きものの世界を覗いて見ると、
もっとおおらかで大きなつながりを発見できます。
「川縁の家」外壁の杉板張りが始まりました、
自然素材の持つ質感やムラは目触りが良いですね。
玄関を入って正面の窓、視線がパッと抜けて行きます。
丁寧に仕事を進める職人さん達、一服中のさわやかな笑顔です。
先に投稿した「新版・日本村」合わせてこの「百年前の日本」を読むと面白い、
今から130年程前、1890年頃の日本各地の様子が明治の「お雇い外国人」
エドワード・モースによって撮影されています。
「新版・日本村」では1970年頃の”高度成長”によって経済大国へひた走る様子を、
「百年前の日本」では1890年頃の”明治維新”による急激な近代化へ舵を切った国の
様子を、都市部、農村部ともに確認する事ができます。
「明治維新」「高度成長期」という日本の大きな転換期を2冊の本で追う事ができ
るのはとても興味深いです。
亀戸天神の藤棚の様子、まるで浮世絵のような風景。
銀座の大通りの様子、電線、路面電車が走る近代化してゆく街並み、
ただ両側に並ぶ建物は瓦屋根の木造2階建て、街のスカイラインは崩れてません。
農村部はほぼ江戸時代のまま、「新版・日本村」に収められた地方の写真は
まだこの風景との繋がりを感じます。
本の終わりにモースの言葉が載っていました。
「この国の文化は、日ならず、西欧化の波にのまれて、消え去って
行くであろう。その前に、記録しておくのだ。」
今の日本の街並みとは断絶した「百年前の日本」の情景、
現在の街並みの原型を見る「新版・日本村」のモノクロ写真、
変わりゆく街のポートレイトとして貴重な2冊の本です。
誕生日に家族に買ってもらった新版「日本村」
淡路瓦師でもある山田脩二さんの写真集です。
1960~70年代、高度成長期に無秩序に変容して行く都市部の様子、
土臭くうらぶれながらも街の記憶や身の丈の景色を保持する地方の風景。
都市と地方が”断絶”して行く様子をザラリとしたモノクロ写真で切り取って
います。
1970年頃に超高層ビルが立ち上がってゆく都市の風景、
ここで街の”ありかた”のようなものが決定的に変わった事を感じます。
定食屋や居酒屋が並ぶ「街」に打ち込まれた圧倒的な超高層のスケール。
資本というもののパワーを剥き出しにしたマッス・塊は、ゆるやかに繋がっていた
スカイラインや染みついた街の記憶を無視するかのように聳え立っています。
建築家の内藤廣さんがこれからの50年、100年を考える時は50年、100年
の過去を探れ、というような事を書いていましたが、半世紀前の日本の
街の息遣いを感じ取る事のできる貴重な写真集です。
「川縁の家」屋根の板金が葺き終わりました。
横葺きは、水平にラインが走り伸びやかな印象になります。
玄関を入って正面のFIX窓、デッキ越しに緑を眺める計画です。
電気の配線工事も進んでいます、職人さんの丁寧な仕事ぶり
が感じられます。
時間が空くとたまに海へドライブ、
天気と共に変化してゆく海の情景が興味深いです。
この字は気温が高かったためか「海霧」が砂浜に漂っていました。
その気になれば30分で海にも山にも行ける、普段意識しませんが
なかなか贅沢な環境です。
高校生の息子達も期末試験も終わりやっと一息ついてるよう、
昨年は高校受験をしていたのでいつまでも大変だなぁ・・
なんやかんやいって「受験」のための勉強だよなぁ・・と感じます。
橋本治さんの本を読んでいたら学校について興味深い文章がありました。
今につながる「教育制度」が始まったのは明治の頃。
ペリー黒舟来航などでこのままではマズイ、と「富国強兵・殖産興業」
を旗印に西洋に負けないようにと制定されたもの。つまり
「先進国に勝つために、必要な学力(西洋知識)を国民に身に着けさせるため」
が教育制度の原点。
この原点が分かると今の教育制度がまさにその延長上にある理由が分かります。
遠方よりボンボン大砲を打ち込んで来る西洋列強に対して、相当な危機感を持ち
このままじゃマズイ「つべこべ言わずにさっさと西洋知識を詰め込んでしまえ!」
となるのは分かる気もしますね。
・やばい、西洋に学べ→「富国強兵」ある程度うまく行き一次大戦では戦勝国に
第二次世界大戦敗戦↓
・やばい、今度はアメリカに学べ→「高度成長」を経て経済大国へ。
製造業からIT、金融への移り変わり・バブル崩壊↓
・やばい、今度は・・・目指す国、方向が見つからず途方に暮れた30年
こうして見ると相当な無理をした明治の改革時、
急激な西洋化と共に現在につながる大きなひずみが生まれた事が分かります。
なにげなく使っている「言葉」自分なりに捉ようとするとなかなか大変でなかなか面白いです。
「川縁の家」屋根下地防水紙の施工が終わりました。
ここまで来ると雨に関しては一安心。
大工さんと電気屋さんで配線の経路などを打合せています。
二人とも見た目と違って(笑)とても丁寧で慎重な職人さんなので安心です。
床面、壁面は構造用合板で包む事で耐震性と共に気密性も確保、
この後屋根板金工事が始まります。
瓜連の映画館「あまや座」さんへJAZZピアニスト
セロニアス・モンクの映画を見に行きました。
モンクのレコーディング、ヨーロッパツアーの様子を納めた
ドキュメンタリー映像。
世間的な事は一切関心がなく(自分でできない)ピアノを
弾く事を通じて自分の内面を表現するモンク。
人づきあいが”ぶきっちょそう”なモンクですが、空港で急に踊り出し
くるっとターンしてみたり、奥さんのネリーといる時の本当に嬉しそ
うな笑顔をみると、廻りがほおっておけない愛されキャラだったんだ
ろうな~と想像がつきます。
不思議でどこかぎこちなく、分厚い温もりを感じるモンクの音楽。
映像の中のモンクの佇まいを見て、やはりこの人の中から出てきた音楽
なんだなぁと・・・。
今後も事務所で聴く機会が増えそうです。