石岡のルークラフトさんに家具づくりのお手伝いに行って来ました。
木々に囲まれた工房、ワンちゃんネコちゃんが気ままに過ごしていてここに来るとなんだかほっとします。
長谷川さんのお手本をみながら作業を進めます。黙々と木を削っていると無我の境地へ(笑)
今回の素材は栗、撫でさすり、削りながら重さや木の硬さ、木目の流れを確認。
木を理解するのには最高の経験です!
石岡のルークラフトさんに家具づくりのお手伝いに行って来ました。
木々に囲まれた工房、ワンちゃんネコちゃんが気ままに過ごしていてここに来るとなんだかほっとします。
長谷川さんのお手本をみながら作業を進めます。黙々と木を削っていると無我の境地へ(笑)
今回の素材は栗、撫でさすり、削りながら重さや木の硬さ、木目の流れを確認。
木を理解するのには最高の経験です!
模型を作るために買った英語の本「リートフェルトの家具の作り方」
英和辞書を片手に(笑)読んでいくと、彼の家具はオランダの伝統的な家具を解釈し直したものである事、できるだけ少ない材料(流通しているもの)で家具をつくる方法を探していた事などが分かります。
中には材料の種類、大きさ、数量など細かく記載されており、縮尺を焼き直せば模型程度であれば比較的簡単に作れます。オブジェのようにしか見えなかったリートフェルトの椅子も裏に込められた思想を理解して模型をつくるとなんだか身近に感じます。長い時間を生き延びてきたデザインには必ずその土台のところにしっかりとした理念がありますね。
オランダの建築家、リートフェルトの椅子の1/10模型です。
左からジグザグチェア、レッドアンドブルー、ベルリンチェア、単板と棒材のみで構成され、モンドリアンのデ・スティルの概念をそのまま立体にしたかのようです。この模型は勉強のため自分で作ってみたのですが意外に簡単に作れました。
本で調べると、リートフェルトはこの家具のコンセプトとして一般の人がDIYで作れる事をあげています。パッと見るとオブジェのように見えるこの家具にそんな思想が込められていたとは・・・奥が深いです。
ちなみにリートフェルトはこのデザイン手法を使って「シュレーダー邸」という住宅を作り20世紀の建築史に名を残しました。
目黒区美術館で開催中のジョージ・ネルソン展に行ってきました。
ハーマンミラー社のデザインディレクターを務め、チャールス・イームズなどのデザイナーと共に1950年代のアメリカのミッドセンチュリーを牽引した人です。
美術館の2階にはジョージ・ネルソンがデザインしたオリジナルの家具や建築の計画案、グラフィックなどがたくさん展示してあります。
1階には有名なマシュマロソファやネルソンベンチが、実際に座ることができます。座り心地は・・・(笑)
お土産に絵葉書を買いました!
カラフルで陽気、のびのびとしたネルソンのデザインに囲まれると心が華やぎますね。
僕の家具づくりの先生、ルークラフトの長谷川さん。
長谷川さんと話していると不思議と心が落ち着いてきます。
そんな師匠に北欧旅行の自慢話(笑)をしに一路石岡へ、工房はフラワーパークの近く緑に囲まれたなんとも良い所。
工房の扉をガラリとあけて
「こんにちは~!」と言うと
「いらっしゃーい」と長谷川さん。
椅子づくりで半年通った懐かしい場所です。 目の前には新作の椅子が、座面をペーパーコードで編んだ美しい椅子です。座り心地もバッチリ!
新しいレストランに40脚程おさめるとの事。
これは試作模型の「4本足の机」遊びゴコロのあるゆる可愛いつくえですね!
久しぶりに長谷川さんと四方山話をして満足(笑)、帰ろうとした所
「開所祝い、これもってきなよ」
とメープルで出来た三角チェアを頂きました。長谷川さんのアトリエにくる度に曲線がほんときれいだなぁ、と思っていた椅子なのでとても嬉しかったです。
1年前に一所懸命かいたゴッホの子供椅子の原寸図も頂きました、さっそく額に入れて飾っています。
住宅、家具、植栽の同時設計を理想とする僕にとって長谷川さんの存在はほんとに心強いです。
長谷川さん、またふらりと遊びにいきますね~!
仲良くして頂いているMさんより家にアアルトのハイスツールが届いたとのうれしいお知らせが、洗面所にピッタリ!ギリギリ
(笑)おさまっています。恐るべしです。
Mさんのメールでユバスキュラで見たアアルト美術館を思い出しました。
アアルトの家具やプロジェクトが並んだ密度の濃い美術館です。アアルトがいかに建築空間と家具の関係を重視していたかが分かります、アアルトにとって家具と建築は切っても切り離せない関係だったのですね。
アアルトはまた手すりやドアの取っ手にも拘った建築家でした。手すりも一つ一つモックアップ(原寸大の模型)を作って検討したようです。つまり「手触り」建物を使う人が直接触れる部分をとても大切に考えていたのだと思います。
敬愛する中村好文さんも本のなかで
「私が大切にしているのが階段の手すりです。なせならその手すりを通じて、その家に住む一人一人と握手をしているような気持になるからかも知れません。」
と書かれています。「手触りの良い建築」素敵ですね!
椅子作りもいよいよ最後、今回は座の編み込み。
この干し昆布のような大量の和紙をよりながら編み込んでいきます。
ゆるまないように引っ張りながら編んでいきます。地べたに座り込んで黙々と作業を進めているとなんだか原始人
(笑)になった気分です。
正直腰がつらいです!
完成!
実はこの椅子ふたごの息子へのクリスマスプレゼントでした、なんとか間に合いました!
ルークラフトの長谷川さんに貴重な体験をさせて頂き感謝です。
住宅の設計を生業としていますが同じぐらい家具にも興味があります。自分の家ではYチェアやセブンチェアなどを教材として日々なでさすりながら使っています。ついに使うだけでは飽き足らなくなり、石岡にある家具工房ルークラフトさんに弟子入りして「ゴッホの子供椅子」(ゴッホの絵に出てくる椅子)を半年を掛けて原木からつくりました。
その記録を少しづつアップして行きます。
初日は完成品の子供椅子をスケールで当たりながら、原寸図(本物と同じ大きさの図面)を起こして行きます。
図面をもとに型紙をつくり原木の板に鉛筆で部材の形を写しで行きます、木目の方向を読みながらに作業です。
次は部材をバンドソーで切り出して行きます、技術の時間でやった糸鋸を思い出しました(笑)
普段図面描きが多いので、自分の手を使って何かをつくるのがとても楽しいです!