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2018.2.18

建築家の斎藤裕さんが「ワイス邸が分かればカーンがわかる」というワイス邸、
カーンはここで得た手法を通して後の珠玉のような住宅をつくりだします。
その手法とは
➀ 伝統的な素材・石・木・レンガを使って家をつくる。
➁ 建物の内部と外を結ぶ「中間領域」をつくる。
➂ 空間を分ける、住宅を「リビングブロック」と
  「スリーピングブロック」に分ける。
です。

上記の特徴を頭に入れながらプランを眺めるとその構成が良く分かります。
住宅はガレージ棟・リビング棟・寝室棟の3つのブロックに分かれ、リビング
棟と寝室棟の間には頭上にパーゴラがかけられたポーチ(半戸外空間)がつく
られています。
素材は石・木・ガラスの3種類が使われ重心の低い佇まいとなっています。

断面を見るとなだらかに南へ下がる土地にガレージ棟、リビング棟が高さを
変えて配置されています。リビング棟、寝室棟は一枚のバタフライ屋根が掛
かり、軒先の水平ラインがビシッと通っています。
後の作品では分けられたブロックそれぞれに屋根が掛けられるのですが、ワ
イス邸ではブロックは分けつつも屋根は一枚でまとめているところが興味深
いです。
古典的な独自の魅力を放つカーンの住宅、今後もトレース研究します。


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手描きスケッチ
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2018.2.16

ルイスカーンの事務所でスタッフとして働いていた工藤国雄さんの本。
カーンというと、その哲学的な言葉遣いからどこか神秘的な建築家という
イメージがありますが、この本では工藤さんの視点から見た生身のカーンを
感じることができます。

時にスタッフにあたりちらし、ほぼ完成に近い計画を嬉々として白紙に戻し
決して妥協せず混沌を愛し最後まで戦い抜く。
フィッシャー邸やエシェリック邸の珠玉のような佇まい、そこにたどり着く
までにこれほどまでにもがき、これではダメだ!と叫び続けたカーンの姿
があったのだなぁ・・とただただ圧倒されました。


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2018.2.9

フィンランド、アキ・カウリスマキ監督の新作「希望のかなた」
を観に行きました。
前作「ル・アーブルの靴磨き」のビックリするようなハッピー
エンド(笑)を観てすっかりファンになってしまた監督さん、
今回も題材は移民問題というズシリとしたものですが、独特の
ちからの抜けた間や、ユーモアは健在、アキ・ワールドへ引き込
まれた幸せな1時間半でした。
いまの時代に求められているのは小難しい暗い映画ではなくたぶ
んこういう素直な映画のような気がします。


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北欧映画・絵画
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2018.2.7

先週末新宿OZONEで開催されたセミナーへ参加して来ました、
講師は建築家の益子さんと関本さん。
このセミナーで特に楽しかったのがお二人のクロストーク、
探偵のような綿密な推理で自供(笑)をせまる関本さんにたい
してやんわりとかわす益子さん。
お二人の間の信頼関係と愛情をひしひしと感じました。
また益子さんの使われる言葉もとても印象的でした、
「むすびめをつくる」「なだめる」「みまもる」「ささえる」
「においを消す」
設計に熱中しているとついつい完成度を上げるためにキリキリと精度
を追い求めてしまう事があります。
益子さんは「いったん細部まで詰めたうえで消しゴムでゆるめる」と
の事、ここらへんに益子さんのつくるやさしい空間の秘密があるので
すね。
自分の中でモヤモヤしていた話がたくさん聞けて大満足、建築は深く
楽しいです!


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その他
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2018.2.5

今年最初の名作住宅トレースは吉村順三さんの「御蔵山の家」
若い夫婦のためのローコスト住宅、RC平家建て16坪のお家
です。

コンパクトながらも家事の裏動線、収納をコアとした回遊動線、
そして2.5間角の正方形の据わりの良いリビング空間
吉村さんの設計のエッセンスが詰まっています。
・ソファ・外部への開口部・暖炉の絶妙な配置、平面図だけで
も居心地の良さが伝わってきます。
また木製建具もコンクリートの躯体に木レンガを埋め込み、木
枠に一本引きの雨戸、網戸、ガラス戸が並ぶシンプルな構成。
内壁はプラスター仕上げですが下地に断熱材を兼ねた木毛板が
使われています。
間仕切り壁は24㎜の合板一枚、爽快です。

断面も玄関・水廻りは天井高さ2100mm、リビングは2300mm
とし落ち着きと開放感を生み出しています。
仕上げはプラスターやラワンベニヤなどいたって質素な素材
床材にいたってはビニル床のロンリウム、ここらへんの潔さ
が気持ち良いです!
そしてローコストにもかかわらず全面に温水床暖房が施され
、ベットの下はパイプを省略する細かい心づかい。
図面をみればみるほど、・意匠・性能・コスト すべての面
でシンプルに削ぎ落としながら必要十分とした素晴らしい住
宅という事が分かります。
この仕様で当時坪11万円、その頃のプレハブ住宅の坪単価が
15万円程度だったとの事なので今の感覚で坪45万円くらい、
平家のRC造で床暖、暖炉付きでこの値段。
とことん削ぎ落とした上で「とても豊かな住宅」コンパクト
な家を設計する時に常に心に留めておきたいお家です。


Category
手描きスケッチ
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2018.2.2

映画「人生フルーツ」のつばたさんご夫婦の本、つばたさん
が直接語り掛けてくるかのような温かい本でした。
とても穏やかなお二人ですが
「自分のことは自分でやる」
「人に依りかからずに生きたい」
という言葉が何度も出てきます、安易に世の中の事を信じず
に、自分でやってみて自分がどう感じたか、その感性に従っ
て生きてゆく。
芯の通った自分の哲学を持ったお二人だからこそ背筋のスッ
と伸びたような清冽な住まいの気配が生まれているのだなぁ
と感じました。
映画を見た人にもお勧めの本です。


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2018.1.31

1998年のスぺインの映画、カラフルなパッケージのデザインに
魅せられて借りて観ました。
女性たちが自分の流儀で生きてゆく様子を描いた映画ですが、
状況設定はなかかなハードなもの。
それでも映画自体がそれほど重たい空気にならないのは淡々
とした演出と女優さん達の凛とした佇まいのせいでしょうか。
男はどちらかというと観念的になりやすく夢や理想、大義名分
を求めますが、
「今ここをどうしのいで生きてゆくのか」
という女性達の懐の広さやたくましさを感じる映画でした。


Category
手描きスケッチ映画・絵画
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2018.1.29

「寄棟やねの家」地鎮祭を執り行いました。

8間×4間の上にかけられた一枚の大きな寄棟屋根の家、
重心の低い落ち着いた佇まいとなりそうです。

明るい2階リビングで思い思いの場所でくつろげるように計画
しました。キッチンシンクとコンロの島を分ける事で回遊動線
ができ、便利で楽しいリビング空間となります。


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寄棟やねの家現場ブログ
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2018.1.26

雪化粧をした春霞の家、石垣工事がはじまりました。

水糸を張って一段づつ積み上げてゆきます。

ひとつひとつパズルのようにバランスを確認しながら石を選んで
ゆきます、根気のいる作業です。

石垣が出来る事で建物の佇まいに重心がうまれ落ち着いた雰囲気と
なります、また雨に洗われる事で石の色に深みがましてゆくのも
今から楽しみです。
まさかの雪にもかかわらず、明るく真摯に仕事を進めてくれる造園
家さんに感謝です!


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春霞の家現場ブログ
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2018.1.23

久しぶりに柳宗理さんの書いたエッセイを読みなおしました。
柳さんは良いデザインの条件として
・機能 ・テクノロジー ・良い材料 ・大量生産 ・合理性
を上げています、面白いのが工業技術や大量生産を積極的に
活用して行くべきとしているところ。
”売らんか主義”のデザインを批判する一方で、伝統の安易な模倣
もすべきでないと警告しています。
その土地で、今日の技術で、適切な材料を使って、用途のために
真摯につくれば必然的な形が生まれる。
これはそのまま建築設計に置き換える事のできる箴言ですね、
心に留めて仕事をしてゆきたいです。


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その他
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