見学した「鎌倉山の茶室」のスケッチです。
3間×5間のシンプルな寄棟屋根のしたに、座敷、鞘の間、茶室
水屋が淀みなく納まっています。
京間なのでゆったりとした印象です。
断面をみると座敷の天井高さは2300mm内法は1760mm
お茶室は天井高さ1880mm内法は1470mm
この押さえた高さ寸法があの独特な茶室の世界を生み出している
のですね。
お茶室の壁に穿たれた窓、枠レスで景色を切りとる様子は
ジェームスタレルの開口のよう
踏み石もインスタレーションのように自由に配置されて
います。
鞘の間にあるコーナーブラケット、簡素で美しい照明です。
座敷の床柱廻りの納まり、こうした細かいディテールが空間
に心地よい緊張感を生んでいます。
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