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エスキスの時間~手を練る~
2019.3.2

エスキスとは設計における「下書き」や「スケッチ」を指す言葉。

プランニングの依頼を受けるとまず敷地へ脚を運び、日照や通風、眺望など
の環境的な条件と、建蔽率や道路斜線など法規的な条件を把握します。
敷地の条件を把握したらクライアントさんの要望、予算をもとにエスキスに
取りかかります。

まとまった時間の取れる日に1/200の敷地図をトレーシングペーパーの下に
挟みいそいそと線を引き始めます。
下絵なので細かい点や紙の汚れは気にせずにとにかく手を動かし線を重ねて
ゆきます。

敷地への屋根の佇まいや、開口部が切り取る風景をイメージしながら複数
案をまとめてゆくと自分の手が敷地に馴染んでゆく感じがします。
7・8案書いてみて、これならいけそうという1・2案をブラッシュアップし
てゆくという感じです。

この敷地図の上に何度も線を重ね手を練ってゆく作業を繰り返すと、敷地の
持つキャラクターや、消去法を経てその場所にふさわしい形、佇まいがみえ
てくるような気がします。
これはいきなりCADではだめで、やはり鉛筆で紙に・・でないと掴めない
感覚だと思います。
それに自分のアイデアを紙に書き込むという作業は単純に面白いですしね(笑)
「眼を養い手を練れ」この言葉を胸に今日も設計に励みます。

Category
手描きスケッチ
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