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弘前建築巡り「弘前市民会館・市立博物館」
2018.3.24

弘前市内にある前川國男の建築巡礼、まずは1964年に竣工した弘前市
民会館へ。
敷地に着くとまずその存在感に圧倒されます。
建物を2つのボリュームに分け廊下で結ぶという前川さんの得意とす
る手法でまとめられています、開口部の少ないマッシブな2棟と吹き
さらしの明るい廊下部分の対比が印象的です。

窓の部分をへこます事で雨掛かりを防ぐとともに立面に深い陰影
を生み出しています、古典的で骨太な佇まいはどこかルイス・カ
ーンの建築を彷彿とさせます。
コンクリートも型枠の跡が残りますがコルビュジェのような荒々
しさはなくとても緻密で美しい表面でした。

市民会館のすぐ後ろに建つ「弘前市立博物館」1976年竣工、前川
さん後期の建物です。
青空と緑を背景に茶色い打ち込みタイルがとても映えますね、
市民会館の圧倒的なボリュームに比べこちらは小ぶりで親近感の
湧く建物。
弘前市内にある前川さんの建物を巡ってゆくと設計スタイルの変
遷を追ってゆくようでとても興味深いです。
ただどの建物をみても全身で建築にぶつかってゆくぞ!!という
姿勢・気概が伝わり、前川さんのお人柄を感じる事ができます。

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その他
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