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馬場家住宅
2015.5.29

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松本に行ったらぜひ見たいと思っていた古民家「馬場家住宅」に足を運んでみました。
5月の心地良い風に吹かれながらテクテクと歩いていきます、遠く見える連峰や
道端に咲く野の花がとてもきれいです。

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バス亭を降りて歩く事10分程、馬場家の表門が見えてきました。

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「本棟造り」と呼ばれる形式で緩い勾配の板葺の切妻屋根と、棟の部分につけ
られた「雀おどし」が特徴的な長野県南部にのみ分布する日本の中でも非常に独特
の形式をもつ民家です。
写真の印象では少し威圧的な建物かなと思っていたのですが、実物をみると建物が
低く抑えられとてもバランスの良いむしろ簡素な印象です。

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古民家を見学するときにいつもきれいだなぁ・・と思うのがこの眺め。
ほの暗い空間の先に明るい庭が障子のフレームで切り取られ、庇でバウンド
して障子を通してやわらかく調整されたやさしい光が壁や床にまわりこんで
います。
学生時代にスペインやイタリアなど地中海の建築も見て回ったのですがもっと
直接的な光で影と光のコントラストがビシッとしていて日本の建物の光とずい
ぶん違うなぁと感じたのを思い出します。

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急な階段を上ると天井の低い部屋が、正面の出格子が外観を引き締めています。
日本の古民家には日本の地域の風土によってつくられた造形、工夫が至るところ
に散りばめられています。古民家を理解することは日本の風土を理解する事、
まだまだ現代の住宅にも参考になる点がたくさんあると思います。

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