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2020.4.21

思うところがあり養老孟司さんの本を読み返してみました。

現在の「都市化」した社会は、ものごとを「同じ」というくくり
でまとめて行く抽象化、「脳化」した社会で、「意識」が先行し
キリン・ゾウ・ネズミ → 動物
動物・植物・菌類 → 生物 
生物・無生物 → 物質 
と同じを繰り返し、統合してゆきます。
こうした分類の頂上に統治者であるGOD(神)が存在する一神教的世界
世界を同じ規格で統一しようという「グローバリズム」の考えかたですね。

他方、「自然」は「違う」を繰り返し、意識よりも「感覚」、脳よりも
「身体」が先行する多神教的世界。
「なんか違うんだよな~」とか
「生理的に受け付けない」
といったセリフは「意識」ではなく「感覚」が処理したアウトプットでしょう。

今の世の中はこの「同じ」の繰り返しがそろそろ限界来ているのかもしれ
ませんね。
養老さんの本は普段モヤモヤしているところに焦点を当て、ズバッと
切断してくれるので読んでいて面白いです。

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