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2018.4.17

水戸芸術館へ狂言「野村万作抄」を観に行きました、
狂言を見るのは初めて、TVでも独特の存在感を放つ野村萬斎さんを
一度見てみたいとの思いもありました。
お話しは二つ、
父 野村万作さん演じる「月見座頭」と萬斎さん演じる「彦市ばなし」
どちらも僕の持っていた「狂言」のイメージを打ち壊すような舞台
でした。

「月見座頭」は盲目の男が杖をつきながらお月見に出かける話、
前半の虫の音が聞こえてきそうな風流な空気が後半に一転します。
昔アメリカン・ニューシネマの救いのないエンディングにぎょっと
した覚えがありますがそれ以来の衝撃でした。

後半の「彦一ばなし」はうって変わってまるでドリフのよう(笑)
萬斎さんのコミカルな動きと登場人物のおかしみのあるキャラクター
に会場からもあたたかい笑い声がこぼれっ放し。

おなじ「狂言」というジャンルでもここまで振り幅が広いとは、
古典芸能の懐の広さと凄味を感じた一夜でした。

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