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2017.10.25

先日読んだ建築本、内藤廣さんの短い文章をまとめたものです。
内藤さんの文章はどれも説得力があり読みいってしまうのですが
一番共感したのが「病院のような場所こそ建築がなにかできるの
では」という文章でした。

病院は人間の「生死」にかかわる場所であり、職場としては「修羅場」
である。そんな場所だからこそ合理性、機能性で建築を考えるだけでは
なく、もっと人のこころに寄り添うようなものが必要では。

この文章を読みながらアアルトの「パイミオのサナトリウム」やアス
プルンドの「森の礼拝堂」を思い浮かべました。
超高齢化社会に突入した日本では人の「死」がより身近になって行きます、
「合理性」「機能性」といったキーワードをはなれ「思い」や「物語」と
いった言葉をもとに建築を考えてゆく時代かもしれませんね。

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