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2017.8.25

趣味で泊まったホテルの実測などをしているのですが、繰り返し
巻き尺で寸法を測っていると自分のお気に入りの寸法が分かって
きます。
たとえば椅子と机の高さの関係で、座った時に良い感じだなぁと
感じるのは椅子と机の高さの差が25~28cmくらいが多く、30cm
を越えると子供が大きな机に座らせられているようなしっくりこ
ない感じがします。
これとおなじように環境についても自分のお気に入りの数値がある
はず・・と購入したのがこの多機能環境測定器
・温度 ・湿度 ・風速 ・照度 を測る事ができます。
たとえば夕暮れの喫茶店のテラス席でそよそよとやさしい風が吹い
ている、その時自分が心地よいと感じた、温度、湿度、風速、明るさ
などを計測すれば自分がどのような時に心地よいと感じるのかの基準
がつくれるはず、ちょっと固いですかね ^^)
ただ環境の数値を自分の体感として理解する事はとても大切な事だと
思います。
早速スタバで照度を測っていたら早速あやしい顔をされました(笑)
めげずに環境測定を続けたいと思います!

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その他
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2017.8.23

東京国立近代美術館へ「日本の家」展を見に行きました、
1945年前後の日本の家をテーマを絞って展示してありとても
見ごたえがあります。

毛綱毅曠さん、手塚さん、石山修さん、そして菊竹清訓さんなどの名作の
ドローイングや模型がずらりと並んでいます。
住宅設計に携わっている者にはたまらない展示です!

そして今回の展示のメインと言えるのが清家清さん「斎藤教授の家」の原寸模型。
清家さんの住宅は直方体を地面にさらりと置いたような作品が多く、じっくりと
プランや写真を眺めても構成がシンプルなだけに実際の空間がどんなものかつか
めずに悶々としておりました。
今回原寸の空間に入り込むことでやっと清家空間の特徴を味わう事ができました。
パッと見はミースのような無限定空間を和の要素で再構築したもの、と思うので
すがむしろ一番の特徴は「寝殿造り」のような可変性だと感じました。
障子、ガラス戸、雨戸を開け閉めする事で変化する空間畳ユニットなど移動でき
る家具などがそれを表しています。
グリットでつくられた空間を建具を立て込んだり、置き家具を配置する事で自分
の居場所を設えてゆく、そんな日本の文化を落とし込んだお家でありさらにそれ
が当時のモダニズム運動とも融合していった、いろんな点でエポックメイキング
な住宅だったのだと腑に落ちました、やっぱり来てみるものですね(笑)

また今回ずらりと並んだ名作を見て、この住宅いいなぁ・・・と思ったのは
意外にもコンクリートでできた「塔の家」と「上原通りの住宅」でした。

「塔の家」は立ち姿がなんとも美しい
青山のど真ん中にコンクリートの塊がスクッと建つ姿は巨石文化の
スタンディングストーンのよう。
人間が都市にすむぞ!という気概を感じます。

「上原通りの住宅」は竣工写真では住まいの気配が全くない(笑)のです
が展示会でながされている40年たった住まい手のインタビュー動画の中
の空間は実に清々しく、簡素でとても心地よさそうな家でした。
骨太の素っ気ない空間があり、そこに後から家族がやって来て勝手に自
分達の居場所をつくったというような佇まい。
住宅が家族に合わせるのではなく、自立した空間がありそこに人が寄り
添そう、そんな人と家との関係も実は居心地が良いのかもしれないなと
感じた展示会でした。

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その他
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2017.8.21

「春霞の家」現場写真です、壁の断熱施工、鴨居や敷居の板金工事
などが進められています。

外壁材の米杉が現場に届きました、目が積んでいてとても良い板材、
外壁工事が始まるのが楽しみです!

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春霞の家現場ブログ
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2017.8.19

夏休みに北海道へ行った時に泊ったホテルの実測スケッチです。
まずは小樽で泊まったホテル、
和室と洋室の併設された不思議なプラン、雪見障子を使って
いたり細かい点までデザインされているのですが、この部屋
の広さにたいして天井高さ2700mmは少し落ち着かないのと
和室に対して洋室がせせこましい、せめてあと1M幅があると
ずいぶんゆったりとするはず。
設計士が泊まるとこんなとこまで文句をつけられます(笑)

続いて札幌で泊まったホテル、狸小路に面しており立地の利便性
は最高でした。
客室はスタンダードなツイン部屋の構成、ソファがあるとちょっと
腰掛けられるのでよいですね、ずばっと赤い壁紙でアクセントを
とっていましたが個人的には単色の壁紙のほうが落ち着きます(笑)
ただ接客もふくめてとても心地よいホテルでした。
何のことはない普通のホテルですが実測すると自分の中でなにが
良い(快適)のか悪い(不快)か発見できます。
ホテルにとってはいい迷惑(笑)かもしれませんが自分の中の基準
をはっきりとさせるためにも今後も実測道に励んでゆきます!

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ホテル実測手描きスケッチ
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2017.8.18

益子にある建築家内藤廣さん設計の宿泊施設”フォレストイン益子”へ
泊まって来ました。
プラン構成も素材も質実剛健な内藤さんらしい建物でした。

部屋はロフトのある勾配天井のゆったりとした構成、家具や照明など
も部屋に合わせてデザインされ、とても居心地の良い空間です。
この日は特に予定もいれず部屋で気ままに過ごしたのですがホテルに
ありがちな窮屈な感じがなく、のんびりと過ごす事ができました。
特に派手な見せ場をつくることなく誠実に控えめに品の良い空間を
つくる内藤建築、参考になるところがたくさんありました!

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ホテル実測手描きスケッチ
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2017.8.12

計画中の平屋の屋根のかけかたをスケッチで検討しています。
屋根の基本は 切り妻・寄棟・片流れ・入母屋 の4つ、
まずは基本の切り妻、寄棟の検討。

続いて、切り妻・寄棟案の軒の出をなくしてBOX型に、
う~~ん、検討してさらに迷うという悪循環(笑)
設計者の(楽しい)苦悩は続きます!

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手描きスケッチ計画案
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2017.8.11

「春霞の家」屋根の板金工事がほぼ完了しました、
屋根が出来たことで松林に佇む家のボリュームが良く分かります。

足場から写真をとると小さな屋根がすこしづつズレながら
連なって行く様子が確認できます。

内部も暗く囲まれた場所から横長の窓を通して庭を眺める
僕好み(笑)の開口部がつくれました!
京都のお寺のようなぼーっとできる場所です。

木製建具の枠工事も順調に進んでいます、お盆明けも
楽しみです!

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春霞の家現場ブログ
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2017.8.3

益子参考館へ脚をのばして来ました。
柳宗悦、河井寛次郎などと共に民藝運動の中心人物であった
浜田庄司が自分が収集した品々を広く一般の人々にも見て欲
しい、との意図で開設された美術館です。

ギリシャのイコンやメキシコのみみずくなど、素晴らしい
けどどこか可愛らしい物がたくさん置いてあります。

僕が好きなのは敷地の奥の方にある登り窯、斜めに走る
横葺きの屋根のラインと、窯場とその奥に見える緑との
陰影が美しいです。
個人的に暗く囲われたところから、明るい場所を眺める
という空間がツボ(笑)みたいです。
民藝好きにはお勧めの場所です!

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美術・展示会
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2017.8.1

「春霞の家」現場です、今回は断熱工事の様子です。
意匠的な事にももちろんこだわっているのですが、今回の物件ではUA値
など断熱、気密も重視しています。
基本設計の段階から外皮性能計算をしながら開口部の大きさなどを決めて
行きました。

断熱的に弱点となりやすい面戸板の部分や、下がり壁、出窓部分など
一カ所一カ所丁寧に断熱施工を進めて貰っています。
地味な作業ですがこの積み重ねが、意匠だけでなく空気環境を含めて
の居心地の良さに結びつくはず!
性能の面においても自分なりの基準を決め、その基準をクリアする
ように設計をすると、なんだか建物の背骨がビシっと通ったような
感じ(笑)がして気持ち良いですね。

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春霞の家現場ブログ
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