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2018.6.18

住宅の水廻り、洗面脱衣室や家事室にはたくさんのモノが集まります。
洗濯機や洗面台、下着やタオル、掃除機や洗濯ばさみ、体重計やシャン
プーの詰め替え用のものなど・・・
きちんと収納場所を検討してやらないと散らかり放題の部屋(笑)になっ
てしまいます。

このような場所はプランだけでは良く空間が把握できないので簡単な
立体スケッチを描いて検討します。
立体で描くと上下の収納の使い分けや、鏡などとフラットに収納を収
めるにはどうすれば良いかなど感覚的に理解する事ができます。
またクライアントさんに説明する時も言葉を重ねるよりスケッチ1枚
の方が伝わる事が多いです。

水廻りや収納は住宅の縁の下の力持ち、地味な場所ですがここをきち
んと計画できるかどうかが住み心地に直結して来ます。
こういった「暮らしを支える場所」こそが設計者の腕の見せ所!
そう信じて今日もスケッチを重ねます(^-^)


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手描きスケッチ
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2018.6.16

正方形に屋根の掛かった4つのブロックが連結された「シャピロ邸」
ルイス・カーンの1950年代の設計手法がよく表れた住宅です。
50年代のカーンの設計を見ると突如「正方形」がプランの骨格として使われる
ようになってゆくのが分かります。
これはカーンが「リビングルーム」「ダイニングルーム」などという名前のつ
けられた部屋を嫌い、そもそも人がくつろぐ空間とはどうあるべきか、食事を
する空間とはどうあるべきか、空間を根本から問い直そうとしたしたからです。
その時に拠り所としたのが幾何学「正方形」
「食うところ」「寝るところ」など空間の用途を分けたうえでそれぞれの用途
にひとつの正方形スペースユニットが割り当てられる。
その空間単位を連結させていくことで建築を構成してゆくという設計手法です。

シャピロ邸のアクソメを描いてみると4つの同じ大きさの正方形のスペースユニ
ットで構成されている事が良く分かります。

カーンの40年代の住宅「ワイス邸」「ジェネル邸」などではプラン上ではリビング
ブロック、スリーピングブロックと分けられていましたが、屋根は全体を覆うよう
におおらかに架けられていました。
このシャピロ邸ではそれぞれのブロックで屋根が完結するため40年代の住宅とは
外観が大きく変化し、カーンの建築独特の佇まいが生まれています。
またユニットの四隅の中空柱にユーティリティを割り当てる「サーブド&サーバン
トスペース」という新しい概念も見ることができます。

「誰々の家」ではなく”HOUSE”という抽象的な概念をストイックに追い求めたカー
ンの姿勢が生み出したシャピロ邸、神殿のような神々しい雰囲気すら感じます。


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手描きスケッチその他
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2018.6.11

解剖学者、養老孟司さんの本
脳・意識・理論・都市 ←→ 身体・感覚・現実・自然
を対立軸とし
脳が支配する都市社会では物事を「同じ」としてどんどん抽象化
してゆく事で一神教を生み出し。
身体、感覚を重んじる自然では「違う」を認めることで無秩序
を良しとして多神教が生まれる。

なるほどなぁ~~ 

また養老さんは寝てしまえば意識なんて消えてしまうのだから
所詮身体に依存している、だから意識はそんなに偉くない。
そんなに意識を信用してよいのかねぇ・・
というような事も書いています。

そして建築に関してもふれており、
都市計画された街になにか違和感を感じるのは
「意識」が合理的、経済的、効率的に計画した街のなかに
きわめて個人的な「身体」が暮らす。
その乖離があるからとの事。

読み終わったあとに自分なりにダイヤグラムを描いてみたら
すこしスッキリしました。
意識と身体を結ぶ場所としての建築、そんな考え方もありますね。


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2018.6.5

是枝監督の新作「万引き家族」を見に行きました。
家族というものの不思議さや怖さを感じさせてくれる映画です。
僕のような40代はすくすくと成長してゆく子供と、老い行く両
親に挟まれ、自分の立っている場所をあらためて思う機会が多
いもの・・この映画にはいろいろと感じる事がありました。

是枝監督の映画はいつもみんなで料理をし食卓を囲む場面がで
てきます、それがたとえカップラーメンだとしてもそこには家
族の風景があり、その空気感は僕もよく知っているものでした。
大好きな人と夕食を囲み、一緒に毛布にくるまって寝ればそこ
はどんなにボロっちくても「家」になるんですね。
「家族」本当に不思議なものです(^^)


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手描きスケッチ映画・絵画
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2018.5.31

いろんな映画監督のお気に入りの作品として名前が上がる
スタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情」
原題は
「博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止
めて水爆を愛するようになったか」
題名からして尋常じゃないですね(笑)
俳優ピーターセラーズが演じたストレンジラブ博士の怪演
はその後の「いっちゃってる人」を演じるうえで一つの雛
形になったのではないでしょうか。

僕がこの映画を好きかと聞かれたら素直な感想として
「う~~ん・・・」といた感じ
キューブリック監督の作品は「2001年宇宙の旅」や「時計
仕掛けのオレンジ」なども観終わって良い映画だったなぁ
~~・・などと感傷に浸る事は全くなく(^-^)
観終わってなんだかモヤモヤが胸に残る映画。
それこそキューブリック作品の醍醐味なのでしょう。
そういえば遺作となった「アイズワイドシャット」もやっ
ぱり「う~~ん・・・」でしたね(笑)


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手描きスケッチ映画・絵画
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2018.5.26

今週のインテリアデザイン科の授業ではパースの添景を描く
練習をして貰いました。
人・樹木・車のアウトラインを素早く描けるようになるため
めの練習です。僕がそうだったのですが添景を描けるように
なるとパースを描くのが楽しくなります!
今年の1年生は絵心があるようで一度教えただけであっとい
う間にマスターしてました、僕は何度も練習したのに(笑)
「パースっておもしろいな」と感じてもらえれば幸せです。


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手描きスケッチ
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2018.5.24

ずーっと読みたかった建築家、林昌二さんの本。
絶版のため読めずにいたのですが工務店さんの本棚で発見!さっそく貸して
頂きました。
「毒本」(笑)というだけあって毒舌も冴えわたっていますが住宅についての
いくつかの言葉が胸に残りました。

「ただ住みやすくて毎日が気楽に過ぎてゆくというのでは何か不足で、それ
に加えて知的な余裕が必要なんでしょうね。(中略)ちょっとハッとすると
ころ、何か面白いところ、楽しみのあるところをつくっておかないとよくな
いと思うのです。」

「住宅を設計する人は暮らしのディテールに興味がなければ、なんの面白み
もないと思うのです。暮らしの隅々の事をきちんと温かく処理するところに
住宅の面白さがある。(中略)一軒の住宅には世界が入っているんです。」

良い家は住むための箱だけでは成立しない、なにか精神的な楽しみのある場所
でなければならない、という林さんの想い。
普段住宅の計画を進めている時に感じていた胸のモヤモヤをズバリを言い当て
てくれているようで、読んでいてスッキリとしました。
これらの言葉を胸にしまい、たまにこっそり開けてみて(笑)再確認しようと思
います!


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2018.5.22

実家のある千葉のホテルに泊まった時の実測スケッチ
もはやマンネリ化してきましたが、何度も繰り返してゆく
うちにまとめる時間がかなり早くなりました。(^-^)
また、スケールではかる前に目測で予想寸法を言ってみてから
実測をはじめます。
ひとりで「2メートル70!」などと言ってスケールを伸ばし
はじめるおじさん、怪しいったらないですね(笑)
最初の頃は寸法の誤差が大分あったのですが最近はずいぶんと
誤差が小さくなってきました。
絶対寸法感!を身につけるためにもとても良い訓練。

小さい頃釣りに出掛けた千葉港と京葉線の電車を眺める窓がと
ても良かったです。


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手描きスケッチ
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2018.5.19

設計中の現場の調査のために日立市役所へ、久しぶりにゆくと妹島和代さん設計
の新庁舎に建て替わっていました。
事務スペースが真ん中にかたまり、利用者はぐるっとロの字に歩く動線計画。
普通の市役所と違いすぎて斬新!

妹島さんの家具も置いてあり少し美術館ぽい雰囲気、明るくフラットな空間で
市役所の用途にマッチしているなぁと感じました。
窓口の職員さんに「使い勝手はどうですか?」とこっそり聞いたところ「慣れ
れば全然わるくない」(笑)との答え。
2期工事の大屋根広場が楽しみです。


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その他
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2018.5.17

インテリアデザイン科「プレゼンテーション」の授業で画材によるプレゼンの
表現方法を教えています。
色鉛筆、コピック、パステルなどの使い方を巨匠の真似をしながら学んで貰い
ます。
大切なのは表現したい建物やコンセプトにあったプレゼン方法・画材を選択す
る事、また学生さんそれぞれのキャラクターに合ったプレゼンの表現を見つけ
て貰えれば幸せです。

初めて使うコピックやパステルを手に、もくもくと白紙に色を塗りこんでゆく
学生さんの背中を見ていると自分も勇気づけられるような不思議な気分になり
ました(^-^)


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その他
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