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2018.7.13

安西水丸さんのシルクスクリーンの作品集
あざやかなブルーの美しい本の装丁
無駄のないきりりとした構図と針で引っかいたような細い線
ゆるみのない構成なのにどこかゆるい・・
眺めているだけでうれしい本です。


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2018.7.5

「SWITCH」の6月号はコムデギャルソンの川久保玲さんの特集でした。
ものつくりに対する妥協のない冷徹ともいえる姿勢はやはりすごいですね、
本の後半は「万引き家族」について是枝監督と樹木希林さんの対談がある
のですが、希林さんの演技に対する姿勢も川久保さんと同じく厳しく冷徹
で微動だにしないという感じがあります。
自分の愛する仕事にたいしてそうした姿勢でありつづけたからこそ今のお
二人がいるのだなぁと思いました。
なにかに「なる」ことではなく「ありつづける」ことを自分に課す、常に
現在の自分が問われる、腹が座らないとできませんね。


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2018.6.21

学校の設計仲間Mさんより教えて頂いた染色家、柚木沙弥郎さんの本。
僕も以前日本民藝間で柚木さんの作品にビビッと(古いですね)きて
床屋さんをモチーフにした小ぶりの布を購入しました。
柚木さんの作品はむくむくと湧き上がった子供のような創作意欲を
感じ、観ているだけでなんだか嬉しくなります。
ロマネスクの教会のタンパンの彫り物や、ロベール・クートラスの
絵を見た時に感じるやわらかく無垢で頑是ない表現。
この本はもちろん前半の写真部分も美しいのですが、後半の柚木
さんの書いている文章が本当に素晴らしいです。
内容は・・・素晴らしすぎてここに書く気がしません(笑)
ものつくりに関わる人は読むとすっと胸に感じるものがあるはず
です。
今週末まで日本民藝館で柚木さんの展示会をやっているようです。


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2018.6.11

解剖学者、養老孟司さんの本
脳・意識・理論・都市 ←→ 身体・感覚・現実・自然
を対立軸とし
脳が支配する都市社会では物事を「同じ」としてどんどん抽象化
してゆく事で一神教を生み出し。
身体、感覚を重んじる自然では「違う」を認めることで無秩序
を良しとして多神教が生まれる。

なるほどなぁ~~ 

また養老さんは寝てしまえば意識なんて消えてしまうのだから
所詮身体に依存している、だから意識はそんなに偉くない。
そんなに意識を信用してよいのかねぇ・・
というような事も書いています。

そして建築に関してもふれており、
都市計画された街になにか違和感を感じるのは
「意識」が合理的、経済的、効率的に計画した街のなかに
きわめて個人的な「身体」が暮らす。
その乖離があるからとの事。

読み終わったあとに自分なりにダイヤグラムを描いてみたら
すこしスッキリしました。
意識と身体を結ぶ場所としての建築、そんな考え方もありますね。


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2018.5.24

ずーっと読みたかった建築家、林昌二さんの本。
絶版のため読めずにいたのですが工務店さんの本棚で発見!さっそく貸して
頂きました。
「毒本」(笑)というだけあって毒舌も冴えわたっていますが住宅についての
いくつかの言葉が胸に残りました。

「ただ住みやすくて毎日が気楽に過ぎてゆくというのでは何か不足で、それ
に加えて知的な余裕が必要なんでしょうね。(中略)ちょっとハッとすると
ころ、何か面白いところ、楽しみのあるところをつくっておかないとよくな
いと思うのです。」

「住宅を設計する人は暮らしのディテールに興味がなければ、なんの面白み
もないと思うのです。暮らしの隅々の事をきちんと温かく処理するところに
住宅の面白さがある。(中略)一軒の住宅には世界が入っているんです。」

良い家は住むための箱だけでは成立しない、なにか精神的な楽しみのある場所
でなければならない、という林さんの想い。
普段住宅の計画を進めている時に感じていた胸のモヤモヤをズバリを言い当て
てくれているようで、読んでいてスッキリとしました。
これらの言葉を胸にしまい、たまにこっそり開けてみて(笑)再確認しようと思
います!


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2018.4.25

絵の展覧会などに出掛けた時にもっと美術史の知識があればなぁ・・
と思う場面があります。
たとえば「ゴッホ展」に行けばゴッホ個人の絵についての特徴や変遷
を理解する事はできても、その絵が美術全体の流れのなかでどのよう
に生まれてきたものであり、その後にどんな影響をもたらしたかにつ
いては良く理解できない事が多いからです。
この本では絵その物ではなく、その背景として存在する社会文化や経
済、政治的意図などに目を向けて丁寧に美術史のながれを拾い上げて
おり読みやすく興味深い内容でした。
表紙にあるサブタイトルの「ビジネスエリート」では全然ありません
(笑)が、美術の流れをおおまかにでも捉えたいと思っている人には
お薦めの本です!


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2018.3.17

著名な建築家のドローイング集、時代とともにドローイングの
表現方法が変化してゆくのが良く分かります。
完成品のような隅々まで繊細に表現したドローイングももちろ
ん素晴らしいのですが、なぐり書きのような迷いながら線をな
んども重ねたようなドローイングにこころ惹かれます。
建築家はきびしい法規や予算の事は一度頭の隅に押し出して(笑)
白い用紙の上に自分の思う建築を自由に描き出しているこの時間
が一番楽しいのでしょうね。


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2018.3.2

「金沢」などの小説で有名な吉田健一さんのエッセイ。
吉田さんがカタカタと汽車に揺られながらお酒を飲んでいる場面など
読んでいると体がムズムズしてきます。
自分もどこか遠くへふらりと(お酒とともに)・・・
などと思ってしまいます(笑)
吉田さんの文章にかかると駅の立ち食いソバでさえもとても魅力的に
なるのはなぜなのでしょうか、列車の旅のおともにお薦めの本です。


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2018.2.20

東工大の建築学科の授業「線の演習」
線を引く楽しさを思い出させてくれる授業です!


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2018.2.16

ルイスカーンの事務所でスタッフとして働いていた工藤国雄さんの本。
カーンというと、その哲学的な言葉遣いからどこか神秘的な建築家という
イメージがありますが、この本では工藤さんの視点から見た生身のカーンを
感じることができます。

時にスタッフにあたりちらし、ほぼ完成に近い計画を嬉々として白紙に戻し
決して妥協せず混沌を愛し最後まで戦い抜く。
フィッシャー邸やエシェリック邸の珠玉のような佇まい、そこにたどり着く
までにこれほどまでにもがき、これではダメだ!と叫び続けたカーンの姿
があったのだなぁ・・とただただ圧倒されました。


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