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2019.9.11

数学者、岡潔さんの本。
自然科学の大きな価値は不安定な素粒子の発見によって逆説的に
・五感でわからないものがある
・五感で分かる事をいくら調べても生命現象は何一つ分かってこない
という事を実証したこと、
人の心の大きな要素は「喜び」と「懐かしさ」
外的な状況があると、心が同化してその彩になる、それが「情緒」

哲学書を読んでいるようで引き込まれてしまいます。
人の住む場所を設計する設計者にとって大切ななにかが書いてある
本です。

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2019.9.3

建築家、中村好文さんの新しい本
好文さんが設計した「上総の家」の物語と雨宮さんの写真が合わさった
詩集のような本です。
好文さんの文章はいつ読んでもすっと体に入ってきます、お人柄による
ものなのでしょうね(^^)

この「上総の家」は10年前、好文さんの設計講座に参加した時に見学させて頂いた
のですが、「小さくて豊かで良いおうちだなぁ~」と思ったのを覚えています。
この本には家の生い立ちやその後の物語が書いてあり一気に読み切ってしまいました。

本を読んでいてその通りだなぁと思ったのが好文さんの言葉
「家っておもしろいよね。住み手が愛情をかけると、みるみる輝きだすんだから。」

紙面をを飾る「カッチョイイ~~家」も良いですが
住まい手に可愛がられ愛される、そんな「お家」をひとつひと設計してゆければと思います。

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3人の建築家
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2019.7.4

専門学校でパースの授業をしているのですが、習うより慣れろ
で生徒さんにはとにかく線を引いてもらうようにしています。

小テストで活用させて頂いているのが中山繁信さん著「勝手にパース検定」
クイズ形式で5級から1級まで問題が並んでおり、解いてゆくうちに自然と
VP(消失点)やHL(水平線)など基本的な図法がマスターできます。

自分でも一通り解いてみたのですが「なるほど~・・」と頷きながら楽しく
パースを学べました。パース描けるけどちょっとうる覚え(笑)なんて方にも
おすすめの本です!

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2019.6.27

普段読まないジャンルの本なので読み切るのがなかなかに大変でした(^^ゞ
フィールドワークを通しての現地の種族のくらしの様子はとても興味深く、
大好きな漫画家水木しげるさんのラバウルでのお話を思い出しました。

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2019.6.21

建築家の内藤廣さんの本の中で紹介されていたので気になって読んでみました。
ヨーロッパや中国などと比較しながら日本の「時間」「空間」に対するとらえ方の
特徴を丁寧にすくい出しています。
一言でいうと日本は「イマ」「ココ」の文化だと書いてあります。

「時間」について
ユダヤ教的時間は「出エジプト記」にみられるように始まり(エジプト)と終わり
(約束の地イスラエル)があります。
直線的に終わりに向かって進む時間で「イマ」は過去と未来との関係で位置付ける
事ができます。

それに対して日本的時間は「四季」にみられるような循環し繰り返すもので
円周として表現する事ができます。過去や未来との関係は弱く「イマ」が生まれ
続ける時間です。

「空間について」
ヨーロッパや中国は日常的に異文化との接触のある外部に開かれた空間で、
内部と外部の境界はあいまいです。

それに対して日本は「ムラ共同体」を中心とする閉じた空間で内部と外部の
境界が明確で意識は内部「ココ」へ向かいます。

そしてこの「イマ」「ココ」の文化が日本建築の特徴に関連しているのでは
と論が進みます。
日本建築の特徴として3つの特徴をあげており、
「奥の概念」 → 閉鎖的な共同体の概念から生まれる
「建て増し主義」「水平面の協調」→ 全体から計画するのではなく「イマ」
(部分)をひたすらに重ねてゆくこと水平方向へ空間生まれ、アシンメトリ
な形態になる。

こうした全体の捉え方は細部でこぼれ落ちることも多く、全てに納得する事は
できませんが思考の踏み台としてはとても有効な考え方と思いました。

普段はなかなか読まないジャンルの本なのでちょっと戸惑いましたが
読んでみるとなかなか楽しい(笑)
勉強は苦手ですが、個人の愉しみとしての読書の時間は好きです。

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2019.5.16

プリツカー賞を受賞された建築家、磯崎新さんの文集、前口上に
「たくさんのモノ・ヒト・コトを見てきた、・・いま振り返ると、私の見たモノは
消え、巻き込まれたコトは終わり、付き合ったヒトは去っている。・・・・
私はせめて去っていたモノ・コト・ヒトの追悼をやりたい」
と書かれています。
第一章 友へ の目次をめくると
ルイスカーン、マン・レイ、寺山修司、岡本太郎、イサム・ノグチ、丹下健三、
スーザン・ソンタグ、・・・

磯崎さんがいかに「建築」という枠を超えてさまざまな人達と関係を結んで
来たかが分かります。

倉俣史郎さんへ向けて書かれた文章が印象的でした
「この街の薄明りのなかで、はったと気づいた。
 君の仕事の放つ光は、「やさしさ」なんだ、と。」

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2019.5.10

少し現場も落ち着いて来たので中村好文さんの「湖畔の山荘設計図集」をじっくり
と読んでいます。
興味深かったのが敷地を訪れて最初のプランから、季節をまたいでの最終プランへ
の変遷の記録。
住宅設計のマイスター中村好文さんが、敷地を確認し本当にこれで良いのかと疑い、
配置を変更し、プランを反転させ、最終案へ「着地」させてゆく様子を追体験する
事ができます。
そしてこの地道でしんどいコツコツと積み重ねるような日々の業務こそが住宅設計
という仕事の醍醐味なんだなぁ・・・とあらためて感じました。

池袋での好文さんのトークイベントにも参加したのですが、印象に残った
のが建築用語の「おさまり」について
部材の取り合いを意味する建築用語なのですが、
「こうしないとしっくりこない、なんか気持ち悪い、おさまりがきちんと
 すると設計者のこころもおさまる、こころのおさまりが大切だよね。」
という設計者なら誰もが膝を打つお話。
図面を描いている時も現場でも、誰に言われた訳でもないのにそのままでは
自分のこころの「おさまり」がつかず、一からやり直したり、身銭を切って
つくり直したり。
そしてやっと「こころがおさまる」
住宅設計は「経済性」と「効率」の世の中で「こだわり」と「おかしみ」を
追いかけるシーラカンスのような愛しい職能ですね。

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3人の建築家
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2019.4.20

ありそうでなかった建築家を時系列に沿って分かりやすくまとめた本。
建築の歴史の本というと白黒写真に、小さい文字がびっしりと埋められて
おり、ムムッ・・・となる本もありますが(笑)
この本は見開きで1ページでひとりの建築家の概要がまとめられており、
シンプルなイラストと簡潔な文章という構成。
建築を学び始めた学生さんや、もう一度おさらいしたい建築好きに
おすすめの本です!

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2019.4.13

本屋さんで見つけた樹木希林さんの本。
この人の生き方は豪胆で、執着がなく、冷静な視線で世の中を観察し、
ズバリとピンポイントに毒を吐く(笑)
独自の哲学を持ったなんとも面白い方だなぁと感じます。
あくまで価値や判断は世の中ではなく自分のものさしで・・・
樹木さんの文章を読むとピリリと背筋が伸びる思いがします。

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2019.3.22

メキシコの建築家ルイス・バラガンの自邸の写真集
いわゆるモダニズムの住宅とは一味も二味も違う佇まい・・
写真を眺めているだけで空間の静けさ、光の移ろいを感じ水盤
を叩く水の音が聴こえてくるよう。

「人のこころを匿う場所」としての家、「静寂」と「光」

なんど本をめくっても不思議な魅力に惹きこまれてしまいます。

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