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2019.5.16

プリツカー賞を受賞された建築家、磯崎新さんの文集、前口上に
「たくさんのモノ・ヒト・コトを見てきた、・・いま振り返ると、私の見たモノは
消え、巻き込まれたコトは終わり、付き合ったヒトは去っている。・・・・
私はせめて去っていたモノ・コト・ヒトの追悼をやりたい」
と書かれています。
第一章 友へ の目次をめくると
ルイスカーン、マン・レイ、寺山修司、岡本太郎、イサム・ノグチ、丹下健三、
スーザン・ソンタグ、・・・

磯崎さんがいかに「建築」という枠を超えてさまざまな人達と関係を結んで
来たかが分かります。

倉俣史郎さんへ向けて書かれた文章が印象的でした
「この街の薄明りのなかで、はったと気づいた。
 君の仕事の放つ光は、「やさしさ」なんだ、と。」

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2019.5.10

少し現場も落ち着いて来たので中村好文さんの「湖畔の山荘設計図集」をじっくり
と読んでいます。
興味深かったのが敷地を訪れて最初のプランから、季節をまたいでの最終プランへ
の変遷の記録。
住宅設計のマイスター中村好文さんが、敷地を確認し本当にこれで良いのかと疑い、
配置を変更し、プランを反転させ、最終案へ「着地」させてゆく様子を追体験する
事ができます。
そしてこの地道でしんどいコツコツと積み重ねるような日々の業務こそが住宅設計
という仕事の醍醐味なんだなぁ・・・とあらためて感じました。

池袋での好文さんのトークイベントにも参加したのですが、印象に残った
のが建築用語の「おさまり」について
部材の取り合いを意味する建築用語なのですが、
「こうしないとしっくりこない、なんか気持ち悪い、おさまりがきちんと
 すると設計者のこころもおさまる、こころのおさまりが大切だよね。」
という設計者なら誰もが膝を打つお話。
図面を描いている時も現場でも、誰に言われた訳でもないのにそのままでは
自分のこころの「おさまり」がつかず、一からやり直したり、身銭を切って
つくり直したり。
そしてやっと「こころがおさまる」
住宅設計は「経済性」と「効率」の世の中で「こだわり」と「おかしみ」を
追いかけるシーラカンスのような愛しい職能ですね。

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3人の建築家
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2019.4.20

ありそうでなかった建築家を時系列に沿って分かりやすくまとめた本。
建築の歴史の本というと白黒写真に、小さい文字がびっしりと埋められて
おり、ムムッ・・・となる本もありますが(笑)
この本は見開きで1ページでひとりの建築家の概要がまとめられており、
シンプルなイラストと簡潔な文章という構成。
建築を学び始めた学生さんや、もう一度おさらいしたい建築好きに
おすすめの本です!

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2019.4.13

本屋さんで見つけた樹木希林さんの本。
この人の生き方は豪胆で、執着がなく、冷静な視線で世の中を観察し、
ズバリとピンポイントに毒を吐く(笑)
独自の哲学を持ったなんとも面白い方だなぁと感じます。
あくまで価値や判断は世の中ではなく自分のものさしで・・・
樹木さんの文章を読むとピリリと背筋が伸びる思いがします。

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2019.3.22

メキシコの建築家ルイス・バラガンの自邸の写真集
いわゆるモダニズムの住宅とは一味も二味も違う佇まい・・
写真を眺めているだけで空間の静けさ、光の移ろいを感じ水盤
を叩く水の音が聴こえてくるよう。

「人のこころを匿う場所」としての家、「静寂」と「光」

なんど本をめくっても不思議な魅力に惹きこまれてしまいます。

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2019.2.18

黒磯のアンティークショップ「タミゼ」さんで見つけたシェーカーの本

家具や生活の道具など写真を眺めているだけで気持ちが引き締まります。
シェイカー教徒のスピリットが空間にあらわれているのですね、簡素で清潔な
洗いたての真っ白なシーツのような清々しさ、いつか見学してみたいものです。

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2019.2.11

今プランを進めているクライアントさんとの雑談の中で「ワイエスの絵が好き!」
との話題が、僕も好きなのでひとしきり話が盛り上がりました。

その流れで本屋さんにいくと偶然ワイエスの作品集が目に・・・
派手な絵ではないのですが独特な構図と”しん”とした世界観は惹き付けられる
魅力があります。
頑固でそっけないけどその裏にあたたかさをかんじる人物のよう、
画集をめくる時間はとても豊かですね、料理とともに幸せの元かもしれません。

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映画・絵画
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2019.1.22

学生の時に手に入れたGAを久しぶりに読んでみました。
学生時代にはちんぷんかんぷん(笑)でしたが少し建築史の素養ができた
今読むと流れは理解できます。
ただこの本は歴史の流れをまとめた、というよりは磯崎さん、鈴木さん
が建築史を肴にお互いの視点をぶつけ合うという趣向。
藤森さんの本などとくらべるとやはり読みづらいですね、ただ二川さん
の20世紀の建築のマスターピースを写した写真を眺めるだけでも価値の
ある本だと思います。
同じ本でも20年前に読んだ時と今では受け取る印象が変わっています、
そう考えると時間を経て何度でも向き合ってくれる「本」というのは
なんだか頼もしいものですね。

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2019.1.13

数年前にGAギャラリーで偶然手に入れた建築家フィリップ・ジョンソンの本
時間ができると本棚から取り出して適当な項をめくり読み始めるのですが、
とても魅力的な言葉が散らばっています。

「良いという事のほうが独創的であるよりずっとすばらしいことなんだ。」

「様式とは仕事を進めるための、飛躍するためのスプリングボードです。」

オペラハウスの設計について
「普通できるだけたくさんの人が舞台を見れる(機能)を優先する、なぜそこを
 切り替えてオペラハウスではまずたのしむ事を優先させてはいけないのか。」

また全体をとおしてミースへの信望とライトへ対する愛憎なかばする記述があり、
文章を読み進めるとフィリップ・ジョンソンのツボがぼんやりと掴めるような気
がします。
読むたびに発見のある本、また時々引っ張り出してつまみ読みしたいと思います。

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2018.12.3

ペンギン文庫さんで手に取った谷川俊太郎さんの本
「聴くと聞こえる」音にまつわる詩集です。
まだだれも来ていない朝、しーんとした仕事場で読むと
しみ入るように入ってくる本です。

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