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2018.11.3

マルセル・デュシャンの対話集
既製品の便器にサインを入れ作品として発表した「泉」などを
見ると、どこか食わせ物で野心家のようなイメージがありまし
たがこの本を読んでかなり印象が変わりました。
自分のリズムを大切にする愛情のあるお爺ちゃんという感じ、
インタビューアーの
「スペインのカダケスでどのような生活を送っているのか?」
という質問に対し
「日陰に居るのです。とても気持ちがいい。」
おそらく芸術活動についての生活を聞きたかった質問にたいしての
この返し(笑)
ここにデュシャンの人柄があらわれているような気がします。


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2018.10.19

和田誠さんのイラストが好きです、最小限の線と着色でとても豊かな世界を表現
されていてやりすぎない品の良さがあります。

この本は益子の古本屋さんで見つけたのですが、なにかの記念に出版されたもの
で市販されている本ではないとの事。
和田好き、映画好きとしてはたまらない本です(笑)


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映画・絵画
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2018.9.17

村上春樹さんの短編集、
村上さんの本の中に書かれている日常のさりげない場面での心の揺れ、
自分もその場面、感情は手触りとして知っていると感じます。

「ずっと昔に聞いた雨の音のように、彼のどことなくぎこちない一挙
 一動が僕の心になじんだ。・・・」

読書の秋、喫茶店へ出掛けてコーヒーを飲みながら一日読書三昧なん
てのも乙ですね。


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2018.9.9

先日クライアントさんとのハウスミーティングの中で話題に出たアンドリュー・
ワイエス、久しぶりに画集を開いてみました。
繊細でどこか不器用であたたかい、ワイエスの世界が広がっています。
農場に建つ姉と弟が暮らす家を描いた一連の作品があるのですが、とても魅力的
な絵です。
住む人と住まいが一体化し、共に孤高の物語を刻んでいるような・・・
空気が少しづつ透明感が増してゆく秋にぴったりの本です。


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映画・絵画
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2018.9.6

建築家 中村好文さんのエッセイ集「暮らしを旅する」
建築だけでなく旅、料理、落語、うつわなど様々な暮らしの情景を
つづった文章。
住宅建築家はやはりこのような「暮らし」へ対するあたたかくも
鋭い眼差しがなくてはいけませんね!
「石垣島行きのバス」は思わず吹き出してしまう事必至です(笑)


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3人の建築家
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2018.8.27

八幡浜の「日土小学校」の簡素で清廉な空間にこころを打たれ、
設計者の村松さんの思想を知るべく本を読みました。
建築そのものでなく、その建築で人の暮らしのなにを支える事が
できるのかを考え続けた方。
質実で毅然とした文章と、落語のような遊び心に満ちた文章が混
在していて、日土小学校の凛とした佇まいと図書室の茶目っ気の
ある空間はやはり松村さんの人柄があらわれているのだなぁ、と
実感しました。

腰を据えて、骨身を惜しまずまっとうな建築を設計する。

原点を忘れないよう、ときおり読み返すべき本となりました。


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2018.8.22

詩人の谷郁雄さんとリリーフランキー(写真)の詩集。
リリーさんのなんでもない日常を切り取った写真と,
谷さんのこれまた日常の言葉で綴った詩がとても相性が良い。

少し涼しくなってきた夕暮れ時に珈琲を片手に読みたい本です!


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2018.8.6

建築家、益子義弘さんの本。
場所や空間のなりたちを丁寧に読み解き「今生きる人の場の
適合のありかを探す」という益子さんの設計のスタンス。
上野の芸大のキャンパスにバルザックの彫刻が据えられた時
に場所一体の見え方感じ方が新鮮なに変わったという文章や、
イランの閉鎖的な住まいのつくりは気候だけでなく、人が広漠
とした荒野に対する精神的な恐怖や恐れ、不安を解くかたちな
のではないかという指摘、
益子さんのまなざしは「その土地がどのようななりたちをしているのか、
そしてその中で建築が人の場所の経験に寄与できることはなにか・・」
という深く本質的なところまで潜っていきます。
益子さんの建物に入った時に感じるやさしく清廉な雰囲気はこのような
設計姿勢から生まれているのだなぁ・・と感じ入りました。


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2018.8.1

パターンランゲージで有名なC・アレグザンダーが「デザインという問題」に
いかに取り組んできたかを追った本。
アレグザンダーはざっくり言えば「良いデザインを生み出す方程式」をつくり
そこに与条件を当てはめてゆけば良い形が解として導き出せると考えた人。
しかし完璧かと思われた「パターンランゲージ」という手法は実務ではうまく
機能する事ができず、言葉を使った「抽象的な思考」に限界を感じ最終的には
「神」の存在へと行きつきます。


アルハンブラ宮殿プラン


ドミニコ会修道院プラン

「神」などと言われるとひいてしまいますが(笑)その思考の過程で発見された
「サブシンメトリー」という構造はとても説得力があり今でも有効なものと感
じました。アルハンブラ宮殿、桂離宮にみられるような生き生きとした調和、
ルイス・カーンのドミニコ会修道院やウッツオンのマヨルカ島の家のプランに
も同じような意思を感じます。
「デザイン」というとても難しい問題に真っ向から取り組んだ巨人の足跡、
ほぼ哲学の領域ですが楽しく読ませて頂きました!


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2018.7.13

安西水丸さんのシルクスクリーンの作品集
あざやかなブルーの美しい本の装丁
無駄のないきりりとした構図と針で引っかいたような細い線
ゆるみのない構成なのにどこかゆるい・・
眺めているだけでうれしい本です。


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