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2018.7.23

設計仲間のSさんに遠藤新設計の「加地邸」見学会の機会を設けて頂きました!
遠藤さんは建築家フランク・ロイド・ライトの高弟、ライトの設計手法を受け
継いだ濃密な空間を設計されます。

建物は山の中腹に建ち、自然の傾斜を生かしたスキップフロアの構成、
リビングを中心としたL型のプランニングとなっています。

玄関横にある外部のテラス空間、2mに抑えられた低い天井と分厚い大谷石
の壁で囲われた空間がとても心地よいです。

サンルームにある可愛らしい家具達、家具のスケールを縮める事で部屋が
広々と感じます。

上を見上げると空を切り裂くように走る軒先のシャープなライン
今回の見学で気になったのは「寸法の抑えかた」
階段の腰壁 700mm 階段の蹴上 160mm 椅子の座面 230mm
寝室からバスルームへの扉幅 580mm
普段の設計ではなかなかでてこない寸法、ライト流の華麗な装飾
に目が行きがちですが、あの空間の雰囲気はこうした絶妙な寸法
の抑え方にあるのだなぁ・・と感じ入りました。
やはり設計者は寸法、プロポーションの感覚とそれを図面上に落
としこむ能力が必須、今後も精進して行こうと思います。


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手描きスケッチ
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2018.7.21

僕もよく採用する外装材「そとん壁」の説明会に出掛けてきました。
前半は建築家 伊礼さんのレクチャー、
伊礼さんの作品は開口部のバランスや壁や天井への光の廻り方など
何度見ても美しい住宅ばかりです。

後半は左官屋さんによる実演、スチロゴテ仕上げ、搔き落とし仕上げなど
の工程を実際に見ることができました。
コテで平滑に仕上げた壁面をゴリゴリと掻き落としてゆくと、壁面に陰影
と土壁のような風合いが生まれ美しい質感となります。
伊礼さんもレクチャーで言われていたのですが、写真にはうつらない「質感」
が設計の要素としてとても大切なものだと実感しました。


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その他
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2018.7.18

クリントイーストウッド監督の作品「THE 15:17 TO PARIS」
実際にフランスの高速鉄道内で起きた銃乱射事件を扱った物語で、
事件に立ち向かった3人の幼なじみの青年を中心に描いた作品。
イーストウッド作品は観終わると上質なドキュメンタリーを見た
ような感覚になります。

本作や「ハドソン川の奇跡」のような作品ももちろん好きなので
すが、初期の「許されざる者」のようなヒリヒリとえげつない程
のリアリティーをもった映画もまた観たいなぁ・・・と思ってし
まいます。


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手描きスケッチ映画・絵画
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2018.7.16

飽きずに続けるホテルの実測スケッチ、
何回もやっているとだいたい寸法の検討がついてきますが、
ベットのサイズ(クイーン、キング)やカウンターの高さや
奥行き寸法の確認など基本的な寸法の復習にもなります。
今回はシャツなどを掛けるハンガーパイプの径(24mm)や高さ
(1720mm)パイプと壁の寸法(280mm)など普段の僕の設計寸法
とドンピシャだったので、「だよね~~」となんだか嬉しい(笑)
ただの変な人ですね・・・

この部屋は入口が側面についている事と、インテリアにこだわ
りが見えました。
椅子はイームズのアルミナムチェア(リプロか?)でスタンド
ライトは山田照明の色温度が変えられるもの。
普通のビジナスホテルでもデザイナーの椅子や照明を意識して
取り入れる時代になったのだなぁ~と感じました。


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手描きスケッチ
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2018.7.13

安西水丸さんのシルクスクリーンの作品集
あざやかなブルーの美しい本の装丁
無駄のないきりりとした構図と針で引っかいたような細い線
ゆるみのない構成なのにどこかゆるい・・
眺めているだけでうれしい本です。


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2018.7.7

朝の起きて事務所に着くとまずグールドのこのアルバムを聴く事が多いです。
ピアニスト・グールドが弾くバッハの音楽、
真っ白で透明な空間の中で、ほぼ数学といってよい正確さとテンポで子供の
ような無邪気さとともに音を紡ぎ出している様子がイメージできます。

雪の結晶のように純粋で無垢な音楽

グールドを聞くまではクラシック音楽とはほぼ無縁だったのですが、
このアルバムにはすっかりはまってしまいました。
朝におすすめの音楽です。


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手描きスケッチ音楽
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2018.7.5

「SWITCH」の6月号はコムデギャルソンの川久保玲さんの特集でした。
ものつくりに対する妥協のない冷徹ともいえる姿勢はやはりすごいですね、
本の後半は「万引き家族」について是枝監督と樹木希林さんの対談がある
のですが、希林さんの演技に対する姿勢も川久保さんと同じく厳しく冷徹
で微動だにしないという感じがあります。
自分の愛する仕事にたいしてそうした姿勢でありつづけたからこそ今のお
二人がいるのだなぁと思いました。
なにかに「なる」ことではなく「ありつづける」ことを自分に課す、常に
現在の自分が問われる、腹が座らないとできませんね。


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2018.6.30

15年間使い続けてきたブラウンの髭剃りが故障してしまいました。
長年に渡りほぼ毎日顔を撫でつつけてくれた(笑)道具だと思うと
そう簡単に捨てるのは忍びない。

新しいものを変える値段で治るなら直そう!と思い家電屋さんにい
くと店員さんが
「パーツがあれば直せるけどもう製造していない、新しいの買った方
が安いですよ」との事、
言われてみれば車もスマホも何年かたつと別に必要のない機能が増え
「新しいの買った方が得ですよ・・」とくる。
分かっちゃいるけど「お前も面倒くさい事言わないで消費・消費!」
といわれているようでなんだかしらけますね。

いろんなモノが手を変え品を変え新製品としてねつ造され垂れ流しさ
れる世の中でせめて「人の住まい」だけはこの妙な循環からははずれ
ていて欲しい、
「商品」といわれるような佇まいの住宅はつくりたくないなぁ・・
と感じた家電屋さんでの一日でした。


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その他
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2018.6.28

JIA環境建築賞 最優秀賞を受賞した落日荘の見学会へ脚を運んできました。
この建物は石岡市に住む岩崎さんご夫妻がセルフビルドで建てられた住まい、
10年以上ひたすらご夫婦でコツコツと建物をつくり続けいまなお進行中。
このスピード、効率が最優先される日本社会の中でなんともスケールの大き
な建築です。
二つの建物と囲われた中庭という構成はなにか集落のようでとても豊かな場所
となっていました。
環境といっても「数値」よりも「地球環境への思想」が大きな柱となって生み
出された建築、
「建築」という言葉の中でなにか狭く縮こまってていた頭に「こんなやりかた
もあるじゃん!」と言って貰ったようでスカッとする建築でした。


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その他
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2018.6.21

学校の設計仲間Mさんより教えて頂いた染色家、柚木沙弥郎さんの本。
僕も以前日本民藝間で柚木さんの作品にビビッと(古いですね)きて
床屋さんをモチーフにした小ぶりの布を購入しました。
柚木さんの作品はむくむくと湧き上がった子供のような創作意欲を
感じ、観ているだけでなんだか嬉しくなります。
ロマネスクの教会のタンパンの彫り物や、ロベール・クートラスの
絵を見た時に感じるやわらかく無垢で頑是ない表現。
この本はもちろん前半の写真部分も美しいのですが、後半の柚木
さんの書いている文章が本当に素晴らしいです。
内容は・・・素晴らしすぎてここに書く気がしません(笑)
ものつくりに関わる人は読むとすっと胸に感じるものがあるはず
です。
今週末まで日本民藝館で柚木さんの展示会をやっているようです。


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