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2020.2.17

プランをつくる時は何を置いてもまず現場へ脚を運びます。
「敷地の特性をつかむ」此処がすべての土台となるのです。

今回の敷地は南面の地盤が高く、分譲地に3棟住宅が並んでいます。
逆に東側は地盤が下がり、隣地の樹々から空へと視線が抜けて行きます。
この時点で南は日陰となるため光だけ取り入れ、眺望の良い東側に窓を、
という基本方針が決まるのですが、実際はなかなかそんなにすんなりプラン
は進みません(笑)

「敷地がむずかしいな、なかなかつかめないな」という時は黙って手を動かします。
敷地模型をつくる事で、自分の手と頭で立体的、感覚的に敷地条件を把握する事が
できるのです。
そんな事しなくてもCADで一瞬、と言われてしまいそうですが、手と頭、両方が
納得しないとなかなか手が進みません。
さて敷地も掴んだしどんどんプランを描いてゆくぞ~~!

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その他
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2020.2.15

少し遅くなりましたが「春霞の家」2年点検に行って来ました。
つくば石の石垣が良い風合いに(^^)

クライアントさんとも久しぶりにお話でき、相変わらずお元気
そうで嬉しかったです。
しかしほぼ何の実績もなかった僕に、よくこれだけの設計を任せて
頂けたなぁ・・とあらためて感謝の念が湧いてきました。
家具を選びにクライアントさんとデンマークのPPモブラーの工場
まで行ったのも良い思い出。
今後とも宜しくお願い致します。

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春霞の家
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2020.2.12

奥村昭雄さん設計の浜松に建つ住宅
OMソーラーの原型となるポット式石油ストーブを使った
全室暖房システムが組み込まれています。

回遊性のあるプランと、吹き抜けを通して空気が立体的に
つながる断面構成。

庭で遊んで来た子供が、勝手口から直接浴室で足を洗えるよう
になっていたり、
2階の窓辺に花台があり道行く人の目を楽しませる仕掛けがあ
ったり、
人々の暮らしに対する暖かい目線とユーモアを感じます。

奥村さんのディテールの本の中で、建築家野沢正光さんが
「可視的で等身大な本来的な豊穣の世界の魅力」と評して
いましたが、本当に奥村さんの「装置」はジブリに出て来
そうでワクワクします。
「技術」は「美しさ」や「魅力」を伴ってこそはじめて普及する、
奥村さんのような「等身大で人に近い技術・装置」こそ今の時代
に求められるものなのかもしれません。

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その他手描きスケッチ
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2020.2.10

最近はきな臭いニュースばかり流れていますね。
インド初代首相ネルーの言葉
「共存以外に残された唯一の道は、共に破滅する事である」
希望のひかりのある方向へすすむ事を願って、
子供たちの世代のためにも。

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その他
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2020.2.7

四国建築巡礼の中でも印象深かった堀部安嗣さん設計の
「竹林寺納骨堂」をトレース・スケッチしてみました。

良いなぁ、と思ったのが「納骨堂」までの道程。
五台山へはまずバスで坂道をぐんぐん登ってゆきます。
バスを降り、ゆるい斜路を登り本坊を潜り抜けると山門
が見えてきます。
山門を潜ると美しく古びた石段が、
一段づつゆっくりと登ってゆくと、本堂の建つ清々しい
雰囲気の境内へ。
ここにたどり着くまで「潜る」「登る」という動作の
繰り替えしです。
「納骨堂」へは、本堂横のゆるい丘を尾根沿いにさらに
「登って」行きます。

歩を進めてゆくと樹々の先に「納骨堂」が姿を現します。
地形により、前を歩く人の肩より低い位置に屋根のラインが
走っています、見た事の無いような低い建物の構え。
さらに進むとここではじめて下り坂となり、低い庇の下に
潜り込んで行くように「納骨堂」の中へ・・・

建物自体はいたってシンプルな構成にも拘わらず、「納骨堂」
を訪れる事でとても豊かな体験をする事ができます。
そこには地形に呼応しながら、「潜る」「登る」という原初的
な動作を繰り返してゆくアプローチ計画の素晴らしさがあるの
ではないかと感じました。
「建築」の楽しさ、奥深さをあらためて教わったような一日でした。

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手描きスケッチ
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2020.2.5

トールマン・カポーティの「ティファニーで朝食を」
オードリーヘップバーン主演の映画を見た事があったので
すが原作は初めて。
自由闊達な女の子ホリー・ゴライトリーが映画の役よりも
明け透けで、クールで、残酷でとても魅力的でした。

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2020.2.3

四国建築巡礼、最終日は建築とアートの島「直島」へ
高松からフェリーで向かい、現地でレンタサイクルを借りました。
直島の顔、草間彌生さんのカボチャがお出迎え。

そのまま自転車で安藤忠雄さんの「地中美術館」へ
通常の美術館のように白い空間へ作品を展示するのではなく、
アートと建築が一体となった空間美術館。
クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームス・タレル
錚々たる面子と安藤さんの建築が火花を散らせています。
理屈抜きで「建築って、アートって楽しいなぁ!」と思わせてくれる場所。
建築を学び始めた学生さんにこそ、ぜひ体感して欲しい場所です。

続いて「李禹煥美術館」
こちらも安藤さん設計ですが「地中美術館」に比べるといささか淡泊
な印象を受けました。
ただ前庭にある岩石とポールの配置は絶妙です。

安藤建築散策が終わったら再び自転車を飛ばして「家プロジェクト」
の地域へ。
内藤礼さんの「きんざ」、今回はじめて入ったのですが直島で一番印象
に残る展示となりました。
たった一人で土蔵の蔵に入り薄暗い空間を眺めるのですが、感じるもの
がありました。
これは体感しないと分からないので多くは書きません(笑)

最後は安藤さんの「南寺」
地中美術館とおなじくジェームス・タレルとの共作、
前回訪れた時とはまた違った体験をできてとても楽しかったです。

自転車をガンガンこいでなんとか17時のフェリーに間に合い
ました。
直島も10年ぶりでしたが、まったく色あせることなく心に
新鮮な印象を運んでくれる素晴らしい島でした。

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2020.2.1

学生の頃からずっと気になっていた「牧野富太郎記念館」
設計は内藤廣さん

高知県五台山の中腹に「本館」「展示館」と分棟式で配置
された建物、アプローチを抜けると本館が見えてきます。
想像していたよりは大きいスケールでしたが周囲の
植物に埋もれ圧迫感は感じません。

展示館へは長い回廊を下って行きます。

地形に沿ったよりダイナミックな展示館、スチール製の竜骨
状のフレームに木の集成材がさまざまな角度で扇状に架かっ
てゆきます。
内藤さんの建物はいつも余計なデザインがなく、建築の骨格
が生み出す場の力を感じます。
やっと体感する事ができ満足でした(^^)

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2020.1.30

四国建築巡礼、次は高知へ移動して建築家堀部安嗣さん
設計の「竹林寺納骨堂」へ。
建物までのアプローチが本当に素晴らしかったです。
まずは境内に入り山門をくぐると美しく古びた石段が
見えてきます。

石段を登り切り、本堂から少し脇へそれて行くように
小径を歩いてゆくと樹々の間に納骨堂の姿が。
驚いたのはその軒先の低さ、写真でも分かるように
人の肩のラインよりも下にに軒先が走っています。
一度上ってから再度下るという地形を生かした、
建物の構え、痺れました。

納骨堂の入り口を潜り、さらに坂道を下るように内部へ
進むと光を抑えた落ち着いた空間。
奥へ進んでゆくと、空への視線がぱっと開け、水盤の音が
チョロチョロと響いています。
建築の構成は長方形の平面に寄棟屋根を載せたいたって
シンプルなもの、それなのに訪れる人は、
低い、高い、
暗い、明るい、
狭い、広い、
生と死、水、光、空
本当に豊かな体験をします。
一編の詩のような味わい深い「建築」でした。

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2020.1.29

四国建築巡礼の旅に出掛けて来ました。
最初は10年ぶりの香川県、
まず向かったのは建築家 山本忠司設計のカフェ「城の目」
イサムノグチや武満徹も訪れていたという喫茶店、
モダンで切れ味の鋭い空間でした。
しっかりとした設計と、嘘のない素材で構成された空間は時代に
関係なく上質な雰囲気を生み出していました。

続いて丹下健三設計の「香川県庁舎」
視界に建物が現れた瞬間にまわりの空気がキリリと引き締まるような
圧倒的なプロポーション。
今はどのように使われるかという「プログラム」に寄った建築が評価
されがちですが、この建物を見ると「建築」の持つ比例、オーダーの
力強さ、美しさに圧倒されます。

最後は栗林公園のなかにある「掬月亭」
池に突き出した舟をイメージさせる数寄屋建築、
唐の詩人の「水に映った月を手で掬う」という歌からの命名との事。
低く抑えた寄棟屋根が、流れるように連なってゆく絶妙なプロポー
ション。
細い柱で構成された透明感のある空間は、モダニズムの巨匠ミース
の建築を彷彿させます。
トレースを通して再度手で味わってみたい建築です。

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