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2018.2.18

建築家の斎藤裕さんが「ワイス邸が分かればカーンがわかる」というワイス邸、
カーンはここで得た手法を通して後の珠玉のような住宅をつくりだします。
その手法とは
➀ 伝統的な素材・石・木・レンガを使って家をつくる。
➁ 建物の内部と外を結ぶ「中間領域」をつくる。
➂ 空間を分ける、住宅を「リビングブロック」と
  「スリーピングブロック」に分ける。
です。

上記の特徴を頭に入れながらプランを眺めるとその構成が良く分かります。
住宅はガレージ棟・リビング棟・寝室棟の3つのブロックに分かれ、リビング
棟と寝室棟の間には頭上にパーゴラがかけられたポーチ(半戸外空間)がつく
られています。
素材は石・木・ガラスの3種類が使われ重心の低い佇まいとなっています。

断面を見るとなだらかに南へ下がる土地にガレージ棟、リビング棟が高さを
変えて配置されています。リビング棟、寝室棟は一枚のバタフライ屋根が掛
かり、軒先の水平ラインがビシッと通っています。
後の作品では分けられたブロックそれぞれに屋根が掛けられるのですが、ワ
イス邸ではブロックは分けつつも屋根は一枚でまとめているところが興味深
いです。
古典的な独自の魅力を放つカーンの住宅、今後もトレース研究します。


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手描きスケッチ
Tag
2018.2.5

今年最初の名作住宅トレースは吉村順三さんの「御蔵山の家」
若い夫婦のためのローコスト住宅、RC平家建て16坪のお家
です。

コンパクトながらも家事の裏動線、収納をコアとした回遊動線、
そして2.5間角の正方形の据わりの良いリビング空間
吉村さんの設計のエッセンスが詰まっています。
・ソファ・外部への開口部・暖炉の絶妙な配置、平面図だけで
も居心地の良さが伝わってきます。
また木製建具もコンクリートの躯体に木レンガを埋め込み、木
枠に一本引きの雨戸、網戸、ガラス戸が並ぶシンプルな構成。
内壁はプラスター仕上げですが下地に断熱材を兼ねた木毛板が
使われています。
間仕切り壁は24㎜の合板一枚、爽快です。

断面も玄関・水廻りは天井高さ2100mm、リビングは2300mm
とし落ち着きと開放感を生み出しています。
仕上げはプラスターやラワンベニヤなどいたって質素な素材
床材にいたってはビニル床のロンリウム、ここらへんの潔さ
が気持ち良いです!
そしてローコストにもかかわらず全面に温水床暖房が施され
、ベットの下はパイプを省略する細かい心づかい。
図面をみればみるほど、・意匠・性能・コスト すべての面
でシンプルに削ぎ落としながら必要十分とした素晴らしい住
宅という事が分かります。
この仕様で当時坪11万円、その頃のプレハブ住宅の坪単価が
15万円程度だったとの事なので今の感覚で坪45万円くらい、
平家のRC造で床暖、暖炉付きでこの値段。
とことん削ぎ落とした上で「とても豊かな住宅」コンパクト
な家を設計する時に常に心に留めておきたいお家です。


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手描きスケッチ
Tag
2018.1.31

1998年のスぺインの映画、カラフルなパッケージのデザインに
魅せられて借りて観ました。
女性たちが自分の流儀で生きてゆく様子を描いた映画ですが、
状況設定はなかかなハードなもの。
それでも映画自体がそれほど重たい空気にならないのは淡々
とした演出と女優さん達の凛とした佇まいのせいでしょうか。
男はどちらかというと観念的になりやすく夢や理想、大義名分
を求めますが、
「今ここをどうしのいで生きてゆくのか」
という女性達の懐の広さやたくましさを感じる映画でした。


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手描きスケッチ映画・絵画
Tag
2018.1.18

「海よりもまだ深く」で印象的だった池松壮亮主さん演の映画を観ました。
内容は決して明るいものではないのですが自分が20代の頃感じていた焦り
や無力感、先行きのなさ、そんな空気感を思い出しました。
池松さんはよい役者さんですね、女優の石橋静河さんもどこかぶっきらぼ
うなリアルな存在感がありました。
映像をを観る事で自分の記憶やその時の空気の匂いのようなものが蘇る、
映画体験はやはりおもしろいです!


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手描きスケッチ映画・絵画
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2018.1.16

大屋根の家計画案
重心を低く抑えた大屋根のプロポーション、階段をコアにした
回遊家事動線が特徴の計画案。
残念ながらボツ案となってしまいましたが、屋根の掛け方や
家事動線のとり方は今後に生きる案となりました。


Category
計画案手描きスケッチ
Tag
2017.11.29

ハナレグミのアルバム「hanauta」に収録されている
最初の曲「家族の風景」、この曲の世界観にとても惹
かれます、自分が小さかった頃の素っ気ない日常の匂
いのようなものを思い出します。

キッチンにはハイライトとウィスキーグラス
どこにでもあるような家族の風景
7時には帰っておいでとフライパンマザー
どこにでもあるような家族の風景

この曲に描かれているような日常こそがとても愛おし
く大切な時間だったんだなぁ・・・
とあらためて思います、名曲です。


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手描きスケッチ音楽
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2017.9.9

春霞の家に計画した松林を眺める半屋外空間。
ファイヤープレイス、水盤を設置し、「火」と「水」と「木」を楽し
める場所としています。
あとはベンチを置いて・・・と考えていたのですが、別荘のような使
い方をするので置き式のベンチでは人のいない時ポツンと家具が外に
ひとりぼっち(笑)それでは心許なかろうと固定式のベンチを設計しま
した。
床材と同じ白河石とピーラーを組み合わせたシンプルなもの、今まで
あまり力を入れて屋外空間の設計をするチャンスはなかったのですが、
やってみると「愉しみ」のための設えが多いためかとても楽しいです。
半屋外空間の設計、今後も果敢にチャレンジして行きたいです!


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春霞の家手描きスケッチ
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2017.9.7

春霞の家の工事もいよいよ終盤、家具や外構工事の細かい打ち合わせ
が始まりました。
この家では屋根の掛かった半屋外空間を計画し、そこにファイヤープ
レイスを設ける事でBBQを楽しめる場所としています。
さらにクライアントさんから水のある場所が欲しいとの要望がありま
した。

確かに水の揺らぎと、反射した光が軒裏にうつり込むのは魅力的!
そこであまりうるさくならないようにほぼGLレベルで低い水盤を
計画しました。黒御影でつくった水盤と水中ポンプを組み合わせ、
メンテも考えた簡素なつくりとなっています。
松林を眺めながらチョロチョロと水の音が・・・贅沢ですね(笑)
実際にできるのが楽しみです!


Category
春霞の家手描きスケッチ
Tag
2017.9.5

JAZZを聴きながら仕事をする事が多いのですが、チェットベーカーの
CDは良く聴きます。気怠い歌声とスーッと伸びるようなトランペット
の音色が耳に心地よくついつい聞いてしまうのです。
そんなチェットベーカーの自伝的映画をイーサン・ホークが演じてい
ます、イーサン・ホークも大好きな俳優さんで「今を生きる」や「ビ
フォーサンライズ」など繊細な役どころが印象的です。
今回の映画でもJAZZ界のジェームスディーンと呼ばれたチェットがお酒
や薬によって沈み込んでゆく様子をイーサンホークが好演しています、
映画は暗いトーンではなく、チェットをやさしく見守るような視点で撮
られているので素直に楽しむ事ができました、秋の夜長にお勧めの映画です!


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手描きスケッチ映画・絵画
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2017.8.19

夏休みに北海道へ行った時に泊ったホテルの実測スケッチです。
まずは小樽で泊まったホテル、
和室と洋室の併設された不思議なプラン、雪見障子を使って
いたり細かい点までデザインされているのですが、この部屋
の広さにたいして天井高さ2700mmは少し落ち着かないのと
和室に対して洋室がせせこましい、せめてあと1M幅があると
ずいぶんゆったりとするはず。
設計士が泊まるとこんなとこまで文句をつけられます(笑)

続いて札幌で泊まったホテル、狸小路に面しており立地の利便性
は最高でした。
客室はスタンダードなツイン部屋の構成、ソファがあるとちょっと
腰掛けられるのでよいですね、ずばっと赤い壁紙でアクセントを
とっていましたが個人的には単色の壁紙のほうが落ち着きます(笑)
ただ接客もふくめてとても心地よいホテルでした。
何のことはない普通のホテルですが実測すると自分の中でなにが
良い(快適)のか悪い(不快)か発見できます。
ホテルにとってはいい迷惑(笑)かもしれませんが自分の中の基準
をはっきりとさせるためにも今後も実測道に励んでゆきます!


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手描きスケッチ
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